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日本最南端の大型書店がオススメする「沖縄マンガ」ベスト3 【あの書店に聞く!! ジュンク堂書店 那覇店】

2015/02/26


今回取材にご協力いただいたのは、なんと沖縄県の書店さん!

“沖縄の台所”と呼ばれる牧志公設市場や県内唯一のモノレール・ゆいレール「美栄橋駅」の近くに、2009年にオープンした「ジュンク堂書店 那覇店」は、長い歴史を持つ島にふさわしく、1万5000冊を超える沖縄関連本のコーナーが目玉。
もちろんそのなかには、沖縄を題材としたマンガがたくさんあります。

今回はジュンク堂書店 那覇店の廣瀬真理子さんに、県内外から注目を受ける「沖縄マンガ」をピックアップしていただきました!

「沖縄在住の漫画家さんはもちろん、東京で活躍中の漫画家さんも帰郷した時に立ち寄っていただくことが多いです」(廣瀬さん)

「沖縄在住の漫画家さんはもちろん、東京で活躍中の漫画家さんも帰郷した時に立ち寄っていただくことが多いです」(廣瀬さん)

ジュンク堂書店 那覇店イチオシの4冊!!

『おばぁタイムス』 大城さとし

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『おばぁタイムス』
大城さとし 沖縄タイムス社 \600+税
(2014年04月日発売)


沖縄の地元紙「沖縄タイムス」の朝刊で毎日連載されている、沖縄ではみんなが知っている人気4コママンガの単行本化です。
「おじぃ」と「おばぁ」の日常生活に、そのときどきの時事ネタをからめるのがおもしろくて、この2人は沖展(=沖縄県内最大の美術工芸展)のCMキャラにも抜擢されました。

地元でも発売直後からご好評いただいていますが、ほかの県では見かける機会がなかなかないためか、旅行で沖縄にこられたお客様もよくご購入されています。



『マブイ』 比嘉慂(ひが・すすむ)

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『マブイ』
比嘉慂 青林工藝舎 \1,200+税
(2010年10月5日発売)

「マブイ」とは沖縄で「魂、霊魂」を意味する言葉です。
『カジムヌガタイ』や『美童物語』など、沖縄を舞台にした物語を描き続ける比嘉慂さんの、現代を題材に描いた作品集で、基地問題に揺れる沖縄の実情を知りたいという人たちが手にすることが多いですね。

同じころに青林工藝舎から発売された、比嘉さんのデビュー作品集『砂の剣』ともども、注目されているマンガです。



『COCOON』 今日マチ子

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『COCOON』
今日マチ子 秋田書店 \950+税
(2010年8月5日発売)

女学校に通う主人公・サンが、クラスメイトと学徒隊として向かった戦地で、だんだんと戦況が悪化していくなか、仲間と悲しい別れをしていくお話です。

沖縄出身の担当編集の方から聞いた「ひめゆり学徒隊」の話から着想を得て、作者の今日マチ子さんも現地に取材にみえて取り組んだ意欲作です。
2013年には劇団「マームとジプシー」によって舞台化され、その時の戯曲や関係者の座談会、そして描き下ろしマンガを収録した『cocoon on stage』も発売されました。
今日マチ子さんのファンだけでなく、もっと多くの方に読んでほしい1冊です。


店舗情報:ジュンク堂書店 那覇店

〒900-0013
沖縄県那覇市牧志1-19-29D-NAHA B1F-3F
電話:098-860-7175
営業時間:10:00~22:00
定休日:無休
URL:www.junkudo.co.jp/

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