それにしても! そういえば、どの作品もギリシア神話モチーフとか、宇宙レベルのスケールデカい戦いだったもんな~。こういう車田サーガでつながるとはな~。
この車田作品のクロスオーバー、キャラのいいとこ取りともいえる着眼点はさすが、80年代を代表するジャンプ系同人作家ならではの高河ゆん(「チャンピオンRED」4月号には、高河先生が30年前に描いた同人作品傑作集が付録としてついてきた!)。
1話の最後で小次郎が竜児に「お前の選んだ道に後悔はないか?」と問い、「ないよ」と即答する竜児。
自分もそうだと応える小次郎の「ならばこの神話 元に戻す必要はない!」もカッコイイが、3話でゼウスに(わりと言いがかり的に)竜児の力を飛躍的に引き出したのはお前という好敵手がいたからだ! と戦いを挑まれた剣崎の
「神話はなぞるもんじゃなく 作るもんだぜ このスーパースターの手でな」
という去り際のセリフもカッコイイ! (なんせ、戦ったのも菊を守るためだしね)
しかし、5話にて巨大な本(=神の書物:クロニック)に沙織こと女神アテナは呑みこまれてしまう。間に合うのか、星矢!?
しかし! この巻ラスト、そう、瞬のピンチと言えば! の“あの人”が登場!!
『聖闘士星矢』好きなら、ノーヒントでもわかるでしょ!? いや、じゅうぶんヒントになってるか(笑)。
ほかにも紹介したいあのキャラこのキャラがいっぱい登場していて……!! 次巻もだれがどうやって出会うのか楽しみ。
『車田水滸伝HERO OF HEROES』著者の高河ゆん先生から、コメントをいただきました!
<文・小山まゆ子>
フリーランスの編集・ライター。絶賛発売中!! の『このマンガがすごい!2015』、3月15日発売の『大人の少女マンガ手帖』にも参加させていただきました。あと2015年3月25日発売予定の『宝島AGES』2号にもチョロっと参加させていただいております。