「このマンガがすごい!WEB」の月間ランキングでも、注目されることの多い「第1巻」作品。
新連載時からチェックしていた、待望の単行本。もちろん短期で綺麗に完結する作品も魅力的ですが、多くの読者に愛され、5年、10年と、次々に巻数を重ねていく長期連載作品となるのかどうかも、楽しみですよね!
今回、オススメの3作品を聞くのは、マンガ単行本の「第1巻」を追いかけるレビューサイト「マンガ一巻読破」を運営する、happysadさんです。サイト開始当初の10年前、happysadさんが「オススメの第1巻」として取り上げた作品のなかで、今も連載が続いている、人気の超長期連載作品を教えてくださいました。
10年もの長きに渡り、読者に愛され続ける秘訣はいかに!?
happysadさんオススメの3作品!
『らいか・デイズ』むんこ
『らいか・デイズ』第1巻
むんこ 芳文社 \571+税
(2005年3月3日発売)
時間が固定されていて進まない、つまり人物が歳をとらないマンガほど長期連載になりやすい。
4コママンガはその典型である。
頭脳明晰で思いやりもある小学生女子が主人公という設定は、考えてみれば、それでよく話が作り出せるなと思うような、動かしづらいキャラクターに見える。これを長期連載に持っていった著者の力量は見事の一言。
『BLOOD ALONE』高野真之
『BLOOD ALONE』第1巻
高野真之 KADOKAWA \600+税
(2005年2月発売)
登場人物の時間が止まってしまうたぐいの作品も、長期連載となりやすい。
バンパイアもので、しかも彼らの普通の日常を描くことが主体となれば、作品は長くなる。
掲載誌を移籍し、商業誌での掲載も終了、しかし同人誌に戻り、電子書籍で続刊発売、と紆余曲折がありながら、今も続いている波瀾万丈な作品である。
『絶対可憐チルドレン』椎名高志
『絶対可憐チルドレン』第1巻
椎名高志 小学館 \390+税
(2005年10月18日発売)
こちらは登場人物が年齢を重ねるマンガである。
超能力がテーマであり、それが善となるか悪に落ちるか、という主題は深い。
短期集中連載から始まり、アニメ化もされた1作。アニメ化終了後はマンガ連載も終わりがちなところを、本作はそれを乗り越えて10年にわたる連載となった。
アニメはキャストもすごいが、オープニングテーマを歌っていた「可憐Girl's」は、注目のアイドル・武藤彩未やBABYMETALの中元すず香(SU-METAL)が参加していたジュニアアイドルユニットで、感慨深い。