第4位 マンガを売るためならなんだってできる!?
『暴れん坊本屋さん』久世番子
『暴れん坊本屋さん』第3巻(全巻)
久世番子 新書館
『このマンガがすごい!2014』オンナ編第6位にランクインした『パレス・メイヂ』の久世番子先生のエッセイコミック!
久世先生が実際に本屋でアルバイトしていたときの経験談をもとに作られたお話です。
まさにタイトルとおり、書店員・久世先生のの暴れっぷりがすごい!
自分の初コミックスを30冊入荷して、新刊棚を占拠したり、それを売るために自分でポップを書いたり。コミカルに描かれているので笑っちゃいますが、マンガへの情熱が伝わってきて、自然と先生を応援したい気持ちが芽生えてきます。
エッセイなので、お仕事風景の描写も細かい!
商品保護と立ち読み防止のため、本を袋で包む「シュリンク」も本屋さんのルーティーン作業のひとつ。数千、数万ともなると、ものすごく時間がかかるようです。でも、いつか自分のコミックスがでたときに、自分でシュリンクをやろうと思い練習し、うまくなりすぎてしまった久世先生にはあっぱれ。
本屋さんのリアルな(!?)お仕事風景を見ることができるうえに、久世先生のお人柄がわかって2倍楽しめます。
ぜひ本作を読んだあと、ほかの久世先生の作品を読み返してみてくださいね!
久世番子先生のインタビューはコチラから!
第5位 どんどんマンガが好きになっていく「古書店ガール」
『金魚屋古書店』芳崎せいむ
『金魚屋古書店』第1巻(既刊16巻)
芳崎せいむ 小学館
自分の家にあるマンガをすべて売り、マンガを卒業しようとしているサラリーマンの男性。開口一番「楳図かずおありますか?」と聞いてきた制服を着た妖艶な美少女。何を読んでも「つまらない」という少年のために「おもしろいマンガ」を探しにきた家庭教師。
マンガ古書を取り扱う「金魚屋古書店」に訪れる様々なお客様と、マンガをとおしてかかわりあうことで、自分のマンガに対する愛情や書店員としての自覚が芽生えていく、主人公・菜月の成長が描かれています。
ちなみに、店長代理を務める菜月と一緒に働く「金魚屋古書店」の書店員さんもかなり個性的!
店長である祖父が、マンガを愛するがゆえに、入院していても手塚治虫や水木しげるの記念館を訪れたというツワモノだったり、マンガに精通しすぎて、お客様の嗜好まで当ててしまうイケメンの居候がいたりと、2大名物書店員がいるんです。
こんな2人に囲まれて働くってなんだか楽しそう?
無数のマンガとマンガ好きが集う魅惑の空間……マンガ好きなら一度は働いてみたいものです。
番外編 女性だってアダルト商品仕入れます!
『女だけどHな本屋さんで店長してました』わたなべぽん
『女だけどHな本屋さんで店長してました』
わたなべぽん KADOKAWA
『スリム美人の生活習慣を真似したら』など、『スリ真似』シリーズが大人気のわたなべぽん先生。そんなぽん先生のデビュー作『桃色書店へようこそ』が再編集され、復刻版となって発売されました!
古本屋で働いていたぽん先生。ある日突然古本屋の社長の一声から、成人男性向け商品の取り扱いがどんどん増えていきます。気づけば、女性なのにアダルトショップ&古本屋の店長に!?
本屋さんのお仕事というよりは、アダルトグッズの仕入れや、AV撮影現場に訪れた際のお話など、アダルトショップでのお仕事が中心ですが、ピンクな雰囲気のお店作りや、ポップの作成風景なども描かれています。
ぽんさんがとても楽しそうにみえるので、普通じゃない本屋さんの「書店ガール」も悪くないかも?なんて思っちゃいます。