優しくてかっこいい男の子に告白される! 突然玉の輿に…! なんて、夢のあるマンガもいいですが、どんな状況に置かれても自分で「幸せ」を掴もうと奮闘するヒロインも、悪くないかも!?
大好評の毎月の「このマンガがすごい!」ランキング。今月のオンナ編は、歳の差から身分の差、はては種族(!)の差まで、様々なシチュエーションの恋愛マンガがランクインしています。
ヒロインたちがそれぞれの人生で掴んだ「幸せ」っていったいどんなもの?
(2015年7月1日~7月31日発売作品を集計)
第1位(134ポイント)
『町田くんの世界』 安藤ゆき
『町田くんの世界』
安藤ゆき 集英社
物静かなメガネ男子の町田くんは、学力は中の下で運動能力も可も不可もない、一見得意なことが何もない普通の男の子。
アナログ人間で不器用な彼だが、なぜかまわりからは愛されている。その理由は……。
何かにおいてパーフェクトか、あるいは完全に欠落しているキャラクター像が主人公になりがちなマンガの世界ではある意味“異色”な存在の町田くんが、なんだか気になってしまう読者が続出中!?
オススメボイス!
■地味で勉強も運動もできないけれど、人を愛し、人から愛される「人たらし」な町田くんの日常。大きなトキメキこそないけれど血の通った人間同士のやりとりのよさを感じさせる、不思議な風合いが魅力の一作です(いづき/ブログ「おとよめ」管理人)
■安藤ゆき初の通巻作品! 見逃し厳禁!(奈良崎コロスケ/博奕・マンガ・映画の3本立てライター)
■町田くんのセリフひとつひとつに癒やされる! メガネなのに勉強は中の下、50m走は12秒台、作れる料理は目玉焼きとゆで卵という「なんにもいいところがない」町田くん。けれどもその一生懸命さと優しさで老若男女から愛されています! 読めばきっと町田くんが好きになります!(八尾美映子/三省堂書店神保町本店コミック担当)
■一見知的ながら勉強が(も)できるわけでもなく、とくに得意なことがない町田くん。でもじつは皆に愛されていて……という「別冊マーガレット」の男子像としてはかなり意表をつく主人公。地味だけどほのぼのと胸に迫ります(川原和子/マンガエッセイスト)
■回を重ねるごとに町田くんのキャラが立ってきてぐいぐい読ませます。なんて美しい世界でしょう。2巻が楽しみ(小田真琴/女子マンガ研究家)
第2位(112ポイント)
『カツカレーの日』 西炯子
『カツカレーの日』
西炯子 小学館
アラサー女子の恋と結婚を描いてきた作者の最新作。
28歳のゼネコン系会社員・美由紀はフリーターの売れない劇団員だった同棲中の恋人と別れる。
大恋愛の末に結ばれた相手とあっさり離婚した母を見て育った美由紀の結婚観は、安定した職業の人と普通の家庭を築くことだったが……。
ちょっとやそっとじゃ恋に溺れそうもないヒロインが、食えない年上の男性とくり広げる丁々発止のやり取りが痛快だったり!
オススメボイス!
■『姉の結婚』、『娚の一生』の西炯子最新作!カフェでのノートのやりとりから始まる、アラサー女子と中年男性の出会い。一筋縄ではいかなさそうなオヤジ相手に話がどう展開するのか、期待大です!(宮脇書店本店/コミック担当)
■恋愛・結婚にうだうだと悩むアラサーヒロインを、年上の男性が引っ張り動かすという、西炯子節を感じさせる安定の物語。正味退屈な1巻かと思っていたら、ラストにドキっとさせる展開で今後が非常に楽しみ(いづき/ブログ「おとよめ」管理人)
■期待を裏切らないこのシリーズ。男であるぼくから見て、作品に出てくる男が魅力的。エロさや下品さや下心みたいなものを感じさせずに、こういう年配男を描くのは至難である(紙屋高雪/ブログ「紙屋研究所」管理人)
■理性的すぎるヒロインと、エネルギッシュなアラフィフ(アラ還?)オジサンとの関係も気になるけど、読書カフェで筆談、という設定が少女マンガっぽくてキュンとしています(和智永妙/ライターたまに編集)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
第3位(110ポイント)
『クジラの子らは砂上に歌う』 梅田阿比
『クジラの子らは砂上に歌う』
梅田阿比 秋田書店
見渡すかぎり砂に覆われた世界で、巨大な漂泊船“泥クジラ”で暮らす人々は、超能力「サイミア」を操る短命の種族だった。
そこで暮らす少年・チャクロはある日、廃墟船のなかでひとりの少女と出会う。
泥クジラの秘密がついに明らかになるという最新巻。多くの登場人物が織りなす本格的SFファンタジーロマンの新展開に、ますます目が離せません。
オススメボイス!
■物語の舞台「泥クジラ」の秘密が明らかになる緊迫の展開。でも、どんなに緊迫した展開や残酷な真実があったとしても、癒しの場面も必ずあるのがこのマンガのやさしさです(ササナミ/ブログ「雑食商店街3373番地」管理人兼書店員)
■「泥クジラ」の転機となる巻。登場人物も一気に増えて、どんどん惹きこまれます。「泥クジラ」の存在がチャクロたちにとってどんなものなのか。ラストのメッセージが胸にしみました(穂高茉莉/楽器店店員)
■「このマンガがすごい!WEB」スタートとほぼ同時に登場した作品だけに思い入れも強い作品。最新巻がリリースされたのをにもう一度第1巻から読みなおしてみたけれど、やっぱりおもしろい!(黒谷貴清/フリー編集者)
「ロングレビュー」でのご紹介は、コチラ!