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【ランキング オトコ編】 夏の始まりに読みたい感動・迫力・爆笑の濃縮10作品! 7月の「このマンガがすごい!」ランキング(5/1~5/31発売)

2014/06/20


第4位(108ポイント)

『好きだけじゃ続かない』 松田洋子


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『好きだけじゃ続かない』
松田洋子 KADOKAWA/エンターブレイン

広島の田舎町に暮らす中年男性・岸部修が、中学時代の同級生・山元由香里との淡い恋の思い出を回想する表題作に加え、作者の自伝的フィクション「平凡なヨウコちゃん」も収録。
青春、故郷、家族といった、どこかしら痛みを背負った人の心に“沁みる”ストーリーが展開します。

オススメボイス!
人間の愚かさや滑稽さ、愛おしさを鋭すぎる感受性で描いた傑作。泥臭い画風と広島弁がまた、郷愁や抒情をかきたててたまらない!(井口啓子/ライター)
■思わず誰しもが、過去の苦い経験を思い出してしまうでしょう(早川博志/「恭文堂」コミッククラフト店)
■表題作もいいけれど、容赦ない貧困のなかでの生活が、ぎりぎりで絶妙なユーモアで語られる「平凡な洋子ちゃん」も、がつんとすごいです(かとうちあき/「野宿野郎」編集長【仮】)
■広島弁がずーんと胸に迫る、人の業の切なさがつまった1冊。「平凡なヨウコちゃん」のヨウコちゃんの、幼い身でシブすぎる幸せの定義に、特に私のようにエネルギー値低めの人はきっと深く共感するはず……!(川原和子/マンガエッセイスト)
■昭和の貧しかった日本の現実をまるで鋭利なナイフで喉元に突きつけてくるような作品。しかし読後になんだからわからない爽快さを感じるのも事実。1964年生まれの作者の〈SOUL〉が1969年生まれの読者(私)に届き、どうしようもなかった日々を思い起こさせた(今村方哉/レコード会社勤務)



第5位(102ポイント)

『恋愛3次元デビュー -30歳オタク漫画家、結婚への道。-』 カザマアヤミ


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『恋愛3次元デビュー -30歳オタク漫画家、結婚への道。-』
カザマアヤミ 双葉社

『せなかぐらし』などの清純恋愛マンガを手がける作者が、2次元の世界に耽溺するあまり、家に引きこもる日々に危機感を覚え、ついに3次元へと挑戦! 男性との巡り合いに本気を出し、めでたく結婚するまでを描いたコミックエッセイ。
30歳を超えると婚姻者と未婚者の数が逆転するとされる日本人の結婚観を象徴した作品です。これを読んで希望を持つか、それとも絶望に沈むか……皆さんは、はたしてどちら?

オススメボイス!
「男性の皮ってどうなってるんですか?」で芽生える恋心という、まったくもっていっさい後学のためにならない婚活ドキュメント。モテないサイドの人間から見ても共感でなく爆笑というレベルに描いているところがすごい(小林聖/フリーライター)
■自分の不適応エピソードを語るありがちな展開かと思ったが、現在の夫と知り合って赤裸々すぎるほどセックスのことを描いているのが驚いた(紙屋高雪/ブログ「紙屋研究所」管理人)
■喪女処女痴女の三重苦を背負った女性漫画家・カザマアヤミ先生のベクトルのおかしな奮闘ぶりがおもしろすぎます。意を決して彼氏を作ろうとして、麻雀を打って、素敵な男性エロ漫画家さんと知り合って結婚。やっぱり麻雀ってすごい!(いのけん/麻雀マンガブログ管理人)
■漫画家が己の一番の萌えキャラである配偶者を描くエッセイマンガは、当然読者の萌えセンサーも刺激するわけで、今作の場合「紺野あずれ氏は最高の萌えキャラなのだ」となるのは必然だった(ナデガタ/漫画感想ブログ管理人)



第6位(92ポイント)

『いぬやしき』 奥浩哉


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『いぬやしき』
奥浩哉 講談社

小さいながらも念願のマイホームをやっと手に入れた、平凡な、ちょっと実年齢より老けているサラリーマン・犬屋敷壱郎。家族には疎んじられ、まわりからも軽く扱われる毎日を送る彼を癒してくれるのは、飼い犬・はな子だけ。
そんな彼を、胃ガンで余命いくばくもないという宣告が襲う。悲しみに暮れる壱郎だったが、驚くべき事件に巻き込まれ……。
世間からつまはじきにされた男性を主人公にすえた社会派ドラマ……かと思いきや、さすがは『GANTZ』作者、予想を裏切る展開で、早くも読者を釘付けにしたようです。

オススメボイス!
奥先生は期待を裏切らないですね! この後おじいちゃんがどうなっていくのか、続きが気になります(三省堂書店 八尾美映子/「三省堂書店」神保町本店 コミック担当)
■「あぁ、自分も年取ったらこんな風になっちゃうのかな」とか思って読み進めたら、「おいおい、そんな展開かよ!」と、マンマと作者の術中にはまってしまう(東雲騎人/イラストレーター)
■気持ちいいぐらいコテコテな「ヒーロー誕生」の物語。「お前『GANTZ』信者じゃん」「ネットでクソマンガ認定されてるぜ」など、会話のなかで前作タイトルを露悪的に放り込むあたりに作者の気合いを感じた(大西祥平/マンガ評論家)
■まだ序章すぎて謎だらけですが、すでに『GANTZ』を超えるヤバい雰囲気が漂っていて今後に期待大(じゃまおくん「BLACK徒然草」管理人)
エロなしでもグイグイ引っ張られる展開に期待。あと個人的に「乳首残像」の開発者として、インタビューに応じてくれたいい人なので推し!(稀見理都/エロ漫画家インタビュアー)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ


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