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第8位（54ポイント）
『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』 長田悠幸×町田一八
『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』
長田悠幸×町田一八 スクウェア・エニックス
進学校・三菱学園の英語教師・本田紫織は平凡で地味な“ジミセン”（＝地味な先生）。
27歳の地味な誕生日を迎えた彼女は、突如現われたアフロ頭のギタリストの幽霊にとりつかれてしまう。
史上最大のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスを思わせる幽霊が、地味な先生をギターの世界に引っぱりこみ、しかも“27歳が終わるまでに音楽で伝説を残さなければ死ぬ”というタイムリミット付きのサスペンスもあいまって、第5巻にして初ランクインながら物語は大きく盛り上がっています。
オススメボイス！
■ジミな高校教師がジミヘンのような変なおじさんの幽霊にとりつかれて音楽を始める作品第5巻。今回はどん底に落とされた軽音部の面々がそれぞれにはい上がろうとする内容。音楽ではサビの前に曲が静かになるブレイクというものがあるブレイクがあるからこそサビが盛り上がるのだ。この作者はマンガにおけるブレイクの作り方が非常にうまいと感じる。このブレイクがあるからこそ今後の展開が盛り上がるのだ。余談だが僕がこの作品で一番好きなのは主人公紫織のギターを引くときの安定した足腰の描写（ゴロー／AV男優）
■マンガでしか表現できない「いい音」を描いた作品。特に5巻は、部活気分だった音から、本物を目指す音に変わる転機になる一冊なので、音楽マンガ好きなら必見（たまごまご／フリーライター）
第8位（54ポイント）
『ワンダーランド』 石川優吾
『ワンダーランド』
石川優吾 小学館
平穏な日々を過ごしていた女子高生・ゆっこは、ある朝目覚めると自分――いや、彼女の町に住む人のほとんどが体長数センチほどに小さくなってしまったことを知る。
混乱しながらも生き延びるために奔走するゆっこの前に謎の美少女・アリスが現われて……。
人体縮小というSFテイストあふれる設定と謎の少女・アリスの存在、というまったく新しいダークファンタジーが登場！
見慣れた風景が恐怖に変わる不思議な体験ができる!?
オススメボイス！
■ある日、起きると身体が小さくなっていた!? それだけで日常が危険にあふれた世界に一変する。取り巻く世界をゆっこを通して探っていく感覚がおもしろく、何が起こっていくのか目が離せない石川ワールド開幕です！（麻野昌三／わんだ～らんどなんば店店長）
■「ビッグコミックスペリオール」の『ワンダーランド』がついにリリース。前作『スプライト』終了から休みを開けずにスタートしたこの作品ですけど、編集部でもそれだけ期待が高いということなのかな？ 小さくなった人間にとって猫が脅威というのは、猫をずっと飼っている者としては胸に刺さりますね（いけさん／ブログ「いけさんフロムエル」管理人）
■ある日人間だけが小さくなるというパニックホラー。近年はグルメとゾンビが隆盛を誇っておるマンガ界ですが、ひと味違った恐怖を味わせてくれます。猫やカラスが恐怖の対象になるとはね（すけきょう／ブログ「ポトチャリコミック」管理人）
第10位（48ポイント）
『やがて君になる』 仲谷鳰
『やがて君になる』
仲谷鳰 KADOKAWA
恋愛感情が理解できず悩む女子高生・小糸侑は、先輩の生徒会役員・七海燈子が告白される場面を目撃した。
だれに告白されても相手のことを好きになれないという燈子に共感を覚える侑だったが、やがて彼女は燈子から告白されてしまう。
成績優秀でほかの生徒からの人望も厚い先輩が後輩に恋をする、という少し変わった設定のガールズラブストーリー。丁寧な人物描写に、百合好きからの評価も高いようです。
オススメボイス！
■久々に王道の百合を味わってニヤニヤが止まりません！ あまたの百合作品でも、下級生を追いかける上級生という構図も新鮮でした（かーず／個人ニュースサイト「かーずSP」管理人）
第10位（48ポイント）
『君死ニタマフ事ナカレ』 ヨコオタロウ（作）森山大輔（画）倉花千夏（制服デザイン原案）
『君死ニタマフ事ナカレ』
ヨコオタロウ（作）森山大輔（画）倉花千夏（制服デザイン原案） スクウェア・エニックス
少年少女の超能力を軍事利用するため設立された「日本国立特殊能力高等学校」の生徒たちは、非戦闘員・民間人扱いのまま紛争国に投入されて戦闘を繰り返していた。
戦争の意義や生還の希望を見いだせないまま眼前の敵を倒すことしかできない「近接戦斗科」壱年の少女・マシロは、戦いのなかで憧れていた先輩の死を目の当たりにする。
物語をけん引するヒーロー役になるかと思われた登場人物がどんどん死んでいったりする残酷かつ非情な展開に、読者のページをめくる手も自然と早くなります。
オススメボイス！
■資源問題できな臭くなった世界。いまだ日本は武器を持った戦闘行為を禁止されており、代替として超能力を持った未成年を戦場へと送り出すのだった。作画は森山大輔ですごいイケメンだったり、美少女だったりするのですが、原作がヨコオタロウ。ゲーム『ドラッグオンドラグーン』とか『ニーア』の人なので、バタバタと死にまくります。2カ月連続刊行ですが、続き早く！ となってしまいました（麻野昌三／わんだ～らんどなんば店店長）
■少年少女×超能力×戦争。少年少女が超能力で大活躍するようなかけ算に思わせて、仲間が次から次へと殺されていく、ひたすら残虐で凄惨な消耗戦が続くという作者の残酷さがたまらない。（いのけん／麻雀マンガブログ管理人）
■超能力が科学によって解明された未来。戦場に軍隊ではなくNGOとして駆り出された少年少女たちが必死で生き残ろうともがく。そんな姿を描かせるなら、森山さんは適任だろうなと読みながら思った（マキタマキナ／(成年)マンガ愛好家）
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