第8位(42ポイント)
『Kanon Texte / Opening』 夜麻みゆき
『Kanon Texte / Opening』
夜麻みゆき 復刊ドットコム
遠い未来、過去より文明が衰退した世界では、古代遺物の発掘が進められていた。
考古学を学ぶ少年・カノンは、古代遺跡から発見された遺物のひとつ「ヒューマノイド」、通称03(ゼロサン)の解析のために日常をともにすることになった。
表題作品の全7エピソードをはじめ雑誌、同人誌で発表された夜麻みゆき作品を1冊にまとめた単行本。その独特の世界観にあらためて魅了される人も多かったようです。
オススメボイス!
■テーマが考古学と哲学を織り交ぜたモノなだけに、ちょっと難解でしたけど、あいかわらずの夜麻みゆき節で最後まで引きこまれてしまいました。ぜひ、続いてほしいモノです(種村理沙/「KYTIMKYM」管理人)
■『刻の大地』以来のファンなので、貴重なラフスケッチや同人誌掲載作品を読めてうれしいです(黒谷貴清/フリー編集者)
第8位(42ポイント)
『社畜人ヤブー』 那智泉見
『社畜人ヤブー』
那智泉見 PHP研究所
株式会社アドブラックスの営業部二課長・薮隣一朗は、スタイリッシュでクールな社畜!?
彼にかかれば残業は「会社へのおもてなし」、クレームは「お客様からのラブコール」、低賃金は「控えめな自分への焦らしプレイ」……。
そう、彼こそがブラック企業でも自己を見失わない「社畜人 ヤブ―」だ!
不況と就職難にあえぐ現代社会において、与えられた場所がいかに劣悪な環境であろうとけっして個を失わない「社畜人 ヤブ―」の生き様に、共感と感心の声が多数寄せられています。
オススメボイス!
■タイトルのとおりのサラリーマンマンガ。主人公は弱気な新入社員で、上司の藪がタイトルロールの「社畜」。『坂本ですが?』のノリが好きな人にぜひすすめたい(白峰彩子/書誌屋)
■タイトルが何よりより。何よりタイトルオマージュ元の『家畜人ヤプー』のように長い設定紹介が必要のない、現代に普遍性のあるギャグがおもしろい(オオタシンイチ/カメラマン・編集)
第8位(42ポイント)
『高嶺と花』 師走ゆき
『高嶺と花』
師走ゆき 白泉社
父の勤め先の御曹司・才原高嶺とのお見合いに姉の身代わりで出席した女子高生・野々村花は、高嶺の横柄な態度にブチ切れる。縁談は破談と思いきや、高嶺が花を気に入り、2人はつきあうことに……。
実力テストの結果が散々で猛勉強中の花に高嶺が推しかけ家庭教師をやったり、高嶺が風邪をひいたり、さらには夏のリゾート! ……とハプニング満載の最新巻です。
オススメボイス!
■高嶺と花って、意外に歳が離れてるんだな、とあらためて認識させられた「家庭教師」事件。あと『テニ●リ』っぽい展開もあったり、スペシャルイベントも多かった巻。特別編なのに2人のかわいい恋愛だけは通常運転なのな(笑)(富士見大/編集者)
■あいかわらずのバカップルっぷり。見ていてニヤニヤします。御曹司ともなると、今後は後継ぎとかお家の問題とかも発生してくるのかなと予想しますが、あまりシリアスな展開にならないことを祈ります。いつまでもいちゃついてる2人を見ていたい(滝川レイ/フリーカメラマン)
第8位(42ポイント)
『緑の罪代』 梅サト
『緑の罪代』
梅サト 小学館
資産家の老女・澄香がある日、弁護士を名乗る男に40年前に消えた夫の死を告げられ、夫の足跡をたどるうちに“ある秘密”にいきあたる表題作のほか、100年に一度の危機にさらされた島を救うため、鬼の嫁になる娘を描いた「ほんぽうふき」など、全4編を収録。
おとぎ話のような懐かしさと現代劇のようなシャープさがバランスよく配合され、作品すべてに共通する“誰かを信じ続ける”というテーマを、けっして重苦しくなく、さわやかに描く作者の度量に頭が下がります。
オススメボイス!
■「誰かを信じる」という行動にはある種の重さみたいなものがつきものなんだけど、このマンガに出てくる主人公たちは誰もがひょうひょうと、ある意味愚直に信じ続ける。その美しさに胸を打たれました。(富士見大/編集者)
■まずは絵がステキ! これがデビューコミックスと知ってびっくり。作者が作り出すあたたかい世界観に惹きこまれます(穂高茉莉/楽器店店員)
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こちらもぜひ年末年始に読んでみてください!
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