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『だがしかし』 第7巻 コトヤマ 【日刊マンガガイド】

2017/04/14


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『だがしかし』


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『だがしかし』第7巻
コトヤマ 小学館 ¥429+税
(2017年3月17日発売)


ほたるさんがいない。

モノトーン基調のブラウスとスカート、ダイナミックな胸、コロコロ変わる表情。
駄菓子が大好きすぎて人生をかけている、駄菓子の妖精のような、少々やかましい子。
そんな彼女が、いない。

古びたド田舎の駄菓子屋“シカダ駄菓子”を舞台に、少年・鹿田ココノツと枝垂ほたるが「駄菓子あるある」を1話完結で描くコメディ。

お菓子メーカーの令嬢ほたるが駄菓子で毎回ハッスルすることで、作品は進んでいた。
彼女がホームランバーで“当たり”を出したのが第6巻。
その棒をココノツに託し、彼女は姿を消す。

今まではずっと、夏のワクワク感を描き続けていた。
しかしほたるがいなくなってからはさみしい空気が漂い、時間は一気に飛んで間もなく冬だ。
ココノツはほたるがいない状態ですっかり腑抜け。近所にはコンビニまで建ち、このままでは駄菓子屋が潰れる危機。
新キャラとして、ダメすぎる20歳のお姉さん・尾張一(おわり・はじめ)が登場。シカダ駄菓子で働くことになった。

駄菓子を全然知らないハジメとの生活は、これはこれでとても楽しい。まわりの人は全員優しい。
しかしほたると無邪気に過ごした日々は、まるで夢のようだった。どうやっても忘れられない。
「駄菓子屋を継ぐか」「漫画家になるか」。

ほたるさんと離れ、サヤやハジメと語りあうなかで、自分で何をしたいのか見つめ直し、考えて動くようになった。そして、駄菓子が好きで、マンガが好きだ、と気づき始めた。
中学生の少年にとって、それはとても大きな成長。
大人であるハジメから見たココノツの様子は、今までにない切り口で、“しっかりもの”なだけではない彼が見られて、とても新鮮だ。



<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」

単行本情報

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