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1月6日は東京消防庁出初式の日 『消防女子!!』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/01/06


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『消防女子!!』第1巻
佐藤青南(作)上遠野洋一(画) 竹書房


正月明けの風物詩にもなっている、消防の出初式(でぞめしき)。
東京では、江戸~明治期には毎年1月4日に開催されていたものが1916(大正5)年から1月6日に開催されて、消火・救助の演習や伝統のはしごのりなどが披露されている。

その起源は、江戸時代の1659(万治二)年。1657(明暦三)年に発生した大火の復興作業が続くなか、老中・稲葉正則が定火消(じょうびけし。旗本による消防組織)を率いて出初を行い、士気を高めたことが始まりと云われている。
この時期は、ただでさえ火事の多いシーズン。マンガであらためて火事の怖さ、消防士の仕事を再認識してみるのもいいかもしれない。

近年の消防マンガで多いのが、女性消防士を主人公にしたヒロインもの。
逢坂みえこ『火消し屋小町』に始まって、才谷ウメタロウ『ファイヤー・ガール』など、女性たちが大活躍している。

『消防女子!!』も、タイトルどおり女性消防士が主人公の作品だ。
伝説の消防士である父の背中を追い、自身も消防士となった主人公・高柳蘭が、男社会のなかでも持ち前の負けん気と度胸で奮闘していく。

決して挫けない蘭のキャラクターに加えて、多くの人を救うためにも必ず生きて帰るという消防士の精神がしっかりと描かれているのが本作の魅力。決して根性だけじゃないヒロインものだ。
出初式のこの日に、マンカで消防士たちの心意気に触れてみては?



<文・渡辺水央>
マンガ・映画・アニメライター。編集を務める映画誌「ぴあMovie Special 2014 Autumn」が9月17日に発売に。『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』パンフも手掛けています。

単行本情報

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