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【緊急特別企画】あの日、僕たちは、どうしていただろう?――3.11を「マンガ」でふりかえる総まとめ

2015/03/11


4年前=2011年の14時46分以来、「3月11日」はおよそほとんどの日本人にとっては、忘れられない日になりました。

「このマンガがすごい!WEB」では、この日についての「マンガ」や、そして「マンガ」だからこそ伝えられることをおりにふれご紹介、そして発信してきました。
今回は、そういった震災へのさまざまな思いもこめて、震災を扱った「マンガ」に関する記事をまとめて、ふりかえってみたいと思います。


『さんてつ 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録』 吉本浩二

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『さんてつ 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録』
吉本浩二 新潮社 \552+税
(2012年3月9日発売)


東日本大震災において甚大な被害を受けたにもかかわらず、ごく一部からですが被災から5日後に運転を再開し、三陸復興のシンボルにもなった三陸鉄道の物語。

日本各地の書店さんに、そのお店の特色をうかがう「あの書店に聞く!!」で、旭屋書店なんばCITY店さんがおすすめする鉄道マンガとしてピックアップされた作品です。
「震災時の状況や被災から、徐々に復旧していくまでの過程を細かく描かれ、ぜひ全国のみなさんに読んでいただきたい作品」とのコメントがよせられました。

『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』 竜田一人

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『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』第1巻
竜田一人 講談社 \580+税
(2014年4月23日発売)


東日本大震災後の東京電力福島第一原子力発電所、通称「いちえふ」で実際に作業員として働いた作者によるルポルタージュ・マンガ。

あくまで「現場の作業員目線」に終始しているのが最大の特徴で、どこにでもいそうなオッチャン作業員たちの「日常」が淡々と描かれていきます。
しかしながら、丹念な取材にもとづいた描写はあらゆる主義・主張を超えた迫力で迫って、多くの読者の心を揺さぶりました。

『そばもん ニッポン蕎麦行脚』 山本おさむ

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『そばもん ニッポン蕎麦行脚』第15巻
山本おさむ 小学館 \552+税
(2014年2月28日)


名人である祖父から江戸そばの技術をすべて伝授されたものの、自由にそばを打ちたいと車で放浪の日々を送る主人公・矢代稜が出会った、様々な人やそばをめぐるドラマ。

「会津そば」をめぐるエピソードで、福島産の食品に対する取り組み方が描かれ、同じ小学館の雑誌で連載の『美味しんぼ』ともども大きな議論を呼びました。

『ジョジョリオン』第7巻 荒木飛呂彦

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『ジョジョリオン』
荒木飛呂彦 集英社 \400+税


『ジョジョリオン』と震災?と思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、『ジョジョリオン』はそもそも、大震災によってできた謎の隆起物「壁の目」より出現した記憶喪失の主人公・東方定助を取り巻く物語なのです。

著者である荒木飛呂彦先生は仙台のご出身。「舞台を杜王町にすることはもともと決めていたのですが、構想の段階で震災が起きました。杜王町は仙台市がモデルなので避けて通ることは出来ませんでした。」と朝日新聞で語っており、震災が少なからず影響を与えたマンガといえるのではないでしょうか。

『白竜LEGEND 原子力マフィア編』 天王寺大(作) 渡辺みちお(画)

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『白竜LEGEND 原子力マフィア編』上巻
天王寺大(作)渡辺みちお(画) 日本文芸社 \590+税


昨年末に組まれた特別企画記事「表現の自由バンザイ!? マンガの表現規制ってどうよ!?」のなかで取りあげられた作品。

実存する企業や福島を彷彿とさせる舞台設定など、“原発利権”を題材としたとされる本作品は、“震災による被害状況をふまえた出版社としての判断”で一度は連載を中断したものの2013年に連載が再開され、昨年3月には単行本化となりました。

『フラ男子!』 吉川景都

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『フラ男子!』
吉川景都 幻冬舎 \800+税


ちょっとコワモテな主人公の佐伯が、女子にモテたいと思って男子フラダンス部に入部。様々な困難に見舞われながらもフラダンスの魅力と楽しさを実感していく。

常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾートハワイアンズ)がオープンした1月15日にちなんだ「きょうのマンガ」です。
3月よりもむしろ1カ月後の4月11日に発生した「福島県浜通り地震」で深刻な被害を受けた同施設も、翌2012年2月8日に完全復旧、全館再開して多くのお客様を癒しているようです。

震災という大きな出来事は、否が応にも多くのクリエイターたちの心を動かしました。そのなかにはもちろん、現役で活躍する漫画家のみなさんも含まれています。
その結果、それをテーマや題材の一部とした、多くの名作も生まれたのです。

逆境においてこそ、多様かつすばらしい作品群を生み出す……。それがマンガというメディアが、私たちを魅了する理由のひとつだといえるのではないでしょうか。

単行本情報

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