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今月のランキングに並んだ顔ぶれには、様々な時代の恋愛模様を描いた恋も盛り上がる(?)秋にピッタリの作品ばかり。今月は特に王道のあの作品や久しぶりのあの作品がたくさんランクインです。
涼しさもいよいよ深くなる日々はやっぱり読書ですよね！
焼けるような夏の恋の残り香か、ロマンチックな秋の恋に突き進むか？
まずはランクインした作品を読んで考えましょう!!
（8/1～8/31発売作品を集計）
第1位（132ポイント）
『ベルサイユのばら』 池田理代子
『ベルサイユのばら』
池田理代子 集英社
1972年に連載開始した作品の最新エピソード4編を収録した、じつに40年ぶりの最新11巻。発売についてはテレビの情報番組でも放送されたほどの一大ニュースとなったのは記憶に新しい。
アンドレがオスカルと出会う前の日々や、フェルゼンとフランス衛兵隊のアランのその後など、作者がずっと描きたかったオスカルの周囲の人々に焦点を当てたエピソードに、感慨を覚えたファンも多いようです。
オススメボイス！
■日本のみならず世界中のマンガファンにとって、マンガの歴史の一部が蘇るがごとくというくらい重大な出来事なので選びました（kaito2198／海外翻訳者）
■40年ぶりの最新刊!! 既刊本も新書版で復刊されました。「ベルばら」世代の方もそうでない方もぜひもう一度手に取って下さい（旭屋書店 なんばCITY店 平田／旭屋書店 なんばCITY店 コミック担当）
■40年ぶりの新刊ということで、発売前から問い合わせが殺到しました（宮脇書店本店／コミック担当）
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ！！
第2位（98ポイント）
『大奥』 よしながふみ
『大奥』
よしながふみ 白泉社
久しぶりの男性将軍となる徳川第11代将軍・家斉の治世。その実権を掌握する実母・徳川治済によって蘭学者たちは江戸城内から放逐されてしまう……。
市井に生きることを強いられた蘭学者たちの熱い想いと、治済の恐ろしさが浮き彫りになった最新刊だったようです。
オススメボイス！
■なんでこんなにおもしろいのか。とにかく厚みがあって濃いのです。時代を彩る面々は次々と変わりながらも、物語は濃いままにまったく緩むことなく移ろい、がっつり心を掴んで離しません（いづき／ブロク「オトコでも読める少女マンガ」管理人）
■赤面疱瘡に有効な手立てがあるか～と思いきやそこからの展開がね、もうね、いやーんって感じ。そして治斉の冷酷さがコワい……。でも目が離せない（東雲騎人／イラストレーター）
■男女逆転の根源である赤面疱瘡を克服するためには性別を踏み越えているかのような平賀源内の活躍は必然であったのかもしれない。源内亡き後、その意志の後継者たちを描いた今巻は（これまで以上に）人と人とが繋ぐ歴史のリレーを思わせる。鰻の小さなエピソードを含め、既刊を遡りたくなる仕掛けが満載だし、それらの総和によって大河を彷彿とさせる群像のドラマが作り出されている。徳川治済という明確な悪の台頭もたいへんスリリングである（森田真功／ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人）
第3位（76ポイント）
『人造人間の怪 呪みちる初期傑作選1』 呪みちる
『人造人間の怪 呪みちる初期傑作選1』
呪みちる 株式会社トラッシュアップ
1990年代の少女ホラーコミックブーム末期に登場した、正統派ホラー作家・呪みちるの初期発表作品10編を収録。
グロテスクな怪物が跳梁跋扈する世界で、少女たちはただひたすらに美しい……そんな濃密な空間を描いた作品の復活を喜ぶ声が多かったようです。
オススメボイス！
■鬼才ホラー漫画家の初期作をまとめた傑作選。フェチな美意識と底抜けのグロテスクが悪夢のように繰り広げられていて、読んでいてクセになる（大西祥平／マンガ評論家）
■長らく絶版となっていた呪みちる作品が続々と復刊！ 90年代ホラーマンガブームを知らない世代の読者はぜひ手にとって、昔はこんなおもしろいマンガがごろごろあふれてたのか！とびっくりしてほしい。昨年あたりからホラーマンガに良作が非常に多くてうれしい（劇画狼／マンガ始末人/おおかみ書房代表）
■青空の悪魔円盤とか初期作品は特に鳥肌がたつくらいすごい。初期傑作選2もでるとのことで楽しみです（竹下典宏／まんだらけコンプレックス店長）
