ついに発売されたコミック版『珈琲店タレーランの事件簿』第1巻。発売直後に重版が決定!
『タレーラン』シリーズの勢いは、とどまることをしらない。今回は原作者である岡崎琢磨先生をお招きし、原作小説『珈琲店タレーランの事件簿』誕生秘話やその魅力的なキャラクター、ストーリー、そして原作者の目からみたコミック版の魅力などを語っていただいた!
ある出会いが『珈琲店タレーランの事件簿』を生み出した!
——『珈琲店タレーランの事件簿』第1巻発売、そして重版、おめでとうございます。
岡崎 ありがとうございます。
——発売、即、重版という流れに160万部を越える原作小説の持つ力をひしひしと感じているところなのですが、この『珈琲店タレーランの事件簿』という小説は、どのようなきっかけで誕生したのでしょうか。
岡崎 「このミステリーがすごい!大賞」への応募原稿として執筆したのですが、執筆当時は、ほかのいろいろな賞にも応募していて。
——『タレーラン』原作第1巻の初版が2012年ですから、執筆されていたのは。
岡崎 2011年の前半ごろでしょうか。次はどういうキャラクターを探偵にしようか考えている時に、本職のバリスタさんとお話する機会がありまして。 「お仕事なにされてるんですか?」「バリスタです」っていうやりとりがあったんですけど、バリスタってかっこいいなと思いました。それがきっかけで。
——美星さんが生まれることに。
岡崎 そうですね。はい。
——岡崎さんが出会ったバリスタの方も女性だったんですか。
岡崎 女性です。最近は、全国のあらゆるカフェに女性のバリスタさん、たくさんいらっしゃるんですけど、当時はようやくバリスタという言葉が世間に浸透しはじめた、そんな時期だったかな。
——まだバリスタというと男性というイメージもありますしね。コミック版第一章で、美星さんが自己紹介でバリスタと言った時の、アオヤマと同じ驚きが岡崎さんにもあったと。
岡崎 それと僕が知る限りでも喫茶店を舞台にバリスタさんが、謎を解くミステリー小説もあまりなさそうでしたので。これはキャッチになるかと。