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11月6日は伊原剛志(俳優)の誕生日 『コータローまかりとおる!』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/11/06


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

11月6日は伊原剛志(俳優)の誕生日。本日読むべきマンガは……。


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『講談社漫画文庫 コータローまかりとおる!』第1巻
蛭田達也 講談社 ¥660+税


11月6日は、時代劇から現代劇、テレビ・映画とジャンルやメディアを問わず活躍中のベテラン俳優・伊原剛志の誕生日。
芸歴30年を超える彼の経歴は意外にもジャパンアクションクラブ=JAC(現在のジャパンアクションエンタープライズ=JAE)から始まる。 そう、ひょっとしたら伊原剛志が有名アクションスターになっていた未来もあったかもしれないのだ!

そんな伊原剛志だが、意外にマンガの実写化作品への出演経験が多い。『警察署長』(たかもちげん・作 やぶうちゆうき・画)を原案とするドラマ『こちら本池上署』では主人公の親友役を演じ、昨年放送の『トクボウ 警察庁特殊防犯課』(高橋秀武・著)ではついに主人公・朝倉草平を怪演、ふっ切れた芝居が好評を博した。

とりわけチェックしておきたいのはデビュー直後の1984年に公開された映画『コータローまかりとおる!』だろう。
ちょっと当時のアクション映像事情に触れておくと、一昨年前にスタートした『宇宙刑事ギャバン』に端を発する東映特撮ヒーローのニューウェイブ・メタルヒーローシリーズが一大ブームを巻きおこし、そのアクションはもちろん主演キャストもJAC所属の俳優だったことから、JACは一種のアイドル路線をとるようになる。
その旗頭となったのが『コータロー~』の主演俳優・黒崎輝であり、敵役でありながらスリムな長身にワイルドな風貌の伊原剛志だったわけだ。

伊原が演じたのは砂土屋俊兵。主人公・新堂功太郎(コータロー)が通う私立鶴ヶ峰学園の風紀委員会第一班々長であり、裏生徒会ともいえる組織「蛇骨会」の幹部。鞭の使い手で、名前のとおりのサディストという設定で、マンガのほうでは初期のいわゆる第1部「コータロー参上編」のラスボスとして立ちはだかる。
コータローとの遺恨は第3部「D地区編」までもちこし、砂土屋には悪役にふさわしい末路が待ちかまえているが、それはぜひマンガでお確かめいただきたい。

それにしても映画版『コータロー』、いま観たい、観てほしいと思ってもソフト化には恵まれていないようだ。
東映プログラムピクチャの星・鈴木則文監督作品(トラック野郎シリーズなど多数)なのに、もったいない!



<文・富士見大>
編集・ライター。『THE NEXT GENERATION パトレイバー』劇場用パンフレット、『月刊ヒーローズ』(ヒーローズ)ほかに参加する。「『仮面ライダードライブ』フォトブック~Drivin’Album」『別冊宝島2394 仮面ライダー』もやってます。

単行本情報

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