365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
4月3日は「シーサーの日」。本日読むべきマンガは……。
『おばぁタイムス』
大城さとし 沖縄タイムス社 ¥600+税
4月3日は、「4(シー)3(サー)」の語呂あわせから、「シーサーの日」とされている。
このシーサーとは、沖縄県で見られる伝説の獣の像。
災いや悪霊を追い払う力を持つため、建物の門や屋根、通り沿いなどに設置されることが多い。
沖縄県では毎年この時期になると那覇市壺屋やちむん通りにて「壺屋でシーサーの日!」が開催されているそうだ。
沖縄県民にとって、シーサーは切っても切り離せない日常に根づいた存在なのだろう。
また、沖縄を代表する存在といえば、もうひとつ。
「おばぁ」の存在も大きいのではないだろうか。
この「おばぁ」とは、文字どおり「おばあちゃん」のこと。沖縄を舞台にしたドラマや映画などで、ちょくちょく登場する言葉のため聞き覚えがある人も多いはずだ。
そして「おばぁ」に対して、いつも朗らかで、包みこんでくれるような優しさを持っている、という勝手なイメージを抱いている人も少なくないだろう。
そんな「おばぁ」を題材にしたマンガが『おばぁタイムス』である。
本作は沖縄の新聞「沖縄タイムス」にて連載されている人気の4コママンガ。
どこかほのぼのするようなタッチで「おばぁ」の日常を描いている作品だ。
(新聞連載の4コマのため、時おりシュールすぎる回もあるのだが、それもまた味か)
ちなみに、沖縄県ではかなりの知名度と人気を誇る作品のようで、昨年、県立博物館・美術館で「エヴァンゲリオン展」が開催された際には、エヴァとのコラボグッズ「おばぁンゲリオンバッジ」が販売されたとのこと。
日本を代表するアニメと肩を並べる沖縄の「おばぁ」。
その存在は、僕らが想像する以上に大きいようだ。
<文・五十嵐 大>
83年生まれの、引きこもり系フリーライター。デスゲーム系やバトルもの、胸キュン必至の恋愛マンガやBLまで嗜む、マンガ好きです。マイブームは、マンガ飯の再現。