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7月7日は「ジャンヌ・ダルクの処刑裁判の判決が破棄された日」 『ドリフターズ』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/07/07


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが 「きょうのマンガ」です。

7月7日はジャンヌ・ダルクの処刑裁判の判決が破棄された日。本日読むべきマンガは……。


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『ドリフターズ』 第1巻
平野耕太 少年画報社 ¥562+税


ジャンヌ・ダルクといえば、農家に生まれながらも、神の啓示を受けたとしてフランス軍に従軍し、15世紀にフランスとイングランドの間で繰り広げられていた百年戦争で活躍した英雄である。
旗持ちとなり常に先陣を切って突撃する姿はフランス軍人たちの士気をあげ、オルレアンの戦いなど、数多くの戦場でめまぐるしい戦果をあげていった。
だが、その圧倒的なカリスマ性ゆえにフランス軍内で彼女は孤立を深めていき、最期は魔女裁判に掛けられて火刑に処されるという悲劇的な最期を遂げてしまう。

異世界に召喚された歴史上の偉人たちの戦いを描く『ドリフターズ』のジャンヌ・ダルクは、その最期を反映したキャラクターだ。
人類を滅ぼそうとする黒王の陣営に召喚されたジャンヌ・ダルクは、生前自身を裏切った人間たちへの憎悪からグレにグレてしまっている。
高貴なイメージは皆無で、理性を失いひたすらに敵を焼き尽くさんとする姿はまさに魔女と呼ぶのがふさわしい。

そんなジャンヌ・ダルクだが、じつは死後25年を経た1456年7月7日に復権裁判が行われ、有罪判決は破棄されている。
現在ではかつて守ったフランスの守護聖人のひとりとなっており、今では彼女を魔女と呼ぶ者などひとりもいないといえよう。
その事実をやさぐれている彼女に教えてあげたいものだが……あの猪突猛進ぶりを見るに、聞く耳を持ってもらえなさそうだ。



<文・山田幸彦>
91年生、富野由悠季と映画と暴力的な洋ゲーをこよなく愛するライター。怪獣からガンダムまで、節操なく書かせていただいております。
Twitter:@gakuton

単行本情報

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