『ADAMAS』第11巻
岡エリ(脚)皆川亮二(画) 秋田書店 \562+税
(2014年10月20日発売)
宝石により特殊な能力が引き出せる宝石使い(ジュエルマスター)が活躍するアクション。
ずば抜けた動体視力や暗視能力など、視力を強化するエメラルドの宝石使いや、人の力を超えたパワーを発揮するルビーの宝石使いなどが登場し、宝石ごとの特殊能力が披露される。
主人公である流崎麗華は、ダイヤモンドを守護石とし、ほかのすべての宝石の能力を使いこなすことができる宝石使い。行方不明となった父を探しながら、奪われた屋敷を取り戻すため、日夜、敵対する組織のシャニと戦いながら、ドラッグストアで働いている。
のちにシャニが真の敵ではなかったことが判明し、麗華はそのトップであるジェネラル・ジンと婚約関係を結ぶ。2人は一緒に、本当の敵であるウィルスン・グループと対峙する。
最終巻となる第11巻では、ウィルスン・グループの幹部との対決、宝石使いの頂点である三賢人との出会い、そしてウィルスン・グループとの戦いに敗れ脳死状態になったジェネラル・ジンの容態の行方が描かれ、すべての物語が収束する。
スピンオフ作品として、仲間や敵を主人公とした話も読んでみたい。
<文・岡安学>
デジタルモノなどのガジェット系を中心に雑誌やWebで活動するフリーライター。元ゲーム誌編集者で、ゲームやアニメ、マンガなどのメディアも守備範囲。ソフトとハードのどちらもこなす。現在、生活総合情報サイト「オールアバウト」にてデジカメのガイドも務める。