『僕の血でよければ』第1巻
月子 集英社 \562+税
(2014年11月19日発売)
お嬢様育ちの吸血鬼・野洲平透(のすひらとう)は、怠惰な暮らしぶりを見かねた両親から、人間界に放り出されることに。独り暮らしをして“自炊”……すなわち彼らのエネルギー源である人間の血を、自分の力でまかなわなければならなくなってしまう。
人間界にやってきた透は、小学校の養護教諭の職に就くが思うように生き血にありつけず、おなかを減らしてばかり。そんなおり、彼女の前に現れたいじめられっ子の美少年・純の額の傷を思わず舐めてしまい……。
その日から、純は透のことを強く意識するように。どうやらその気持ちは……恋……!?
養護の先生×小学生、しかも吸血鬼×人間。いわば禁断の二乗のこの関係はどうなってしまうのか!?
透の許婚で、一見クールなイケメンなのにロリコンの吸血鬼、さらには透のお目付役のドジなコウモリも人間界にやって来て……。
奇想天外な設定を小気味よく読ませる変化球ラブコメをお楽しみあれ!
<文・粟生こずえ>
雑食系編集者&ライター。高円寺「円盤」にて読書推進トークイベント「四度の飯と本が好き」不定期開催中。
「ド少女文庫」