『デスペナ』第2巻
押川雲太朗(作)江戸川エドガワ(画) 講談社 \607
(2014年5月2日発売)
謎の集団に拉致監禁された10人によるギャンブル・バトルロワイアル。第1のゲーム「4枚神経衰弱」を経て脱落者=死という事実を把握した参加者たち。
この2巻では第2のゲーム「ルーレット」が決着を見る。果たして第2の犠牲者は誰になるのか? 壮絶な心理戦や奇想天外なイカサマテクニックはもちろん、いずれ劣らぬ魑魅魍魎たちの素顔が徐々に明らかになっていくのも楽しい。
このあたりは、さすが竹書房の麻雀劇画でプレイヤー同士の駆け引きを描き続けてきた押川雲太朗。
江戸川エドガワのクールなタッチも、世界観にマッチしている。
それにしても未だに全く見えてこない主催側の意図が気になるわ~。
<文・奈良崎コロスケ>
68年生まれ。東京都立川市出身。マンガ、映画、バクチの3本立てで糊口をしのぐライター。中野ブロードウェイの真横に在住する中央線サブカル糞中年。
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