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『放課後カタストロフィ』第2巻 猪原賽(作) 平尾リョウ(画) 【日刊マンガガイド】

2015/11/06


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『放課後カタストロフィ』


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『放課後カタストロフィ』第2巻
猪原賽(作) 平尾リョウ(画) 小学館クリエイティブ ¥550+税
(2015年10月5日発売)


スクウェア・エニックスでゲーム関係の仕事を手がけたのち、イラストレーター・漫画家へと転身、放送中のTVアニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』への参加で、ますます注目を集めている平尾リョウ。

『学園ノイズ』『悪徒-ACT-』『ガンロック』など、極めて個性的な、突き抜けた濃い作風で知られる“鬼才”マンガ原作者の猪原賽(旧名:猪原大介)。

そんな2人がコンビを組んで展開中の、ハチャメチャバトルアクションコメディの第2巻が登場だ。

ノストラダムスの17代目・九十九シトネは、本来降臨するはずだった1999年に寝坊すること16年、2015年の世界に突如あらわれた「恐怖の大王」を名乗る美少女と、なし崩しで同居することになってしまう。

シトネはノストラダムスの大予言が外れたことで家庭が崩壊し、それがきっかけで大のオカルト嫌いになっていたのだが、恐怖の大王の誇る圧倒的な破壊の力と、彼女に引き寄せられるかのように次々とあらわれる超常の存在たちを前に、否が応もなく破天荒なオカルト大バトルに巻きこまれていく。

この巻でも、魔界の王や、アンゴルモア(「えっ、それって恐怖の大王と同じなんじゃないの?」いやいや、本作では、恐怖の大王のかわいくて凶悪なペットなのです)、海底人に地底人、前巻から引きつづき登場するイルミナティの面々が入り乱れての、壮大なスケールの戦いが繰り広げられる。

ビジュアルはポップでキュート、それでいてスタイリッシュ。どこまでも痛快な読みごたえを、ぜひ楽しんでほしい。



<文・後川永>
ライター。主な寄稿先に「月刊Newtype」(KADOKAWA)、「Febri」(一迅社)など。
Twitter:@atokawa_ei

単行本情報

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