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『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第一部 本がないなら作ればいい!』 第2巻 香月美夜(作) 鈴華(画) 【日刊マンガガイド】

2016/08/04


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第1部 本がないなら作ればいい!』


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『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第1部
 本がないなら作ればいい!』 第2巻
香月美夜(作) 鈴華(画) TOブックス ¥560+税
(2016年7月10日発売)


本作は、小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれた大ヒット小説『本好きの下剋上』のコミカライズ版。

小さい頃から本が大好きな女子大生・麗乃(うらの)は司書の資格を取り、卒業後は大学図書館への就職も決まっていた。まさに夢を叶えようとした矢先に、彼女は事故に巻きこまれて死んでしまうのだが……。 ところが、幸か不幸か麗乃はかつての記憶を残したまま、異世界に転生する。
貧しい家の、病気がちな5歳の少女・マインとして……。
ただし、そこは本がほとんど存在しない世界だった! 書物は高価すぎて一般の人には縁遠い。
そもそも紙さえもない!! 

これ、リアルに想像してみるとなかなかにツラいと思いませんか?
日々、読んだり書いたりを自然にしている我々の世界から、もし文字の文化がなくなってしまったとしたら……。

本がない人生なんて考えられない! そんなマインは、本を作ろうと決意する。
そう、大がかりな機械なんてなくても古来から人はどうにかして文字を記録してきたのだから。
麗乃だった頃の知識を頼りに、マインが挑戦するのは古代エジプト文明のパピルス、そしてメソポタミヤ文明の粘土板。さてさて、その出来ばえは!?

ろうそくの明かりが頼りの農村の暮らしのなかで、マインの知恵がキラリと輝く瞬間も読みどころ。
生活をよりよくしようという気持ちが文化をかたちづくっていく――そんなシーンの数々に、人間の理想のありかたを考えさせられもするのだ。



<文・粟生こずえ>
雑食系編集者&ライター。高円寺「円盤」にて読書推進トークイベント「四度の飯と本が好き」不定期開催中。
ブログ「ド少女文庫」

単行本情報

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