365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
1月10日は110番の日。本日読むべきマンガは……。
『ワイド版 機動警察パトレイバー』 第1巻
ゆうきまさみ 小学館 ¥680+税
本日1月10日は110番の日。この日は、警視庁が110番の適切な使用を推進するため、1985年の12月に制定された。
おまわりさんがらみの日……ということで、今回は『機動警察パトレイバー』(以下、『パトレイバー』)を紹介したい。
産業用に開発されたロボット「レイバー」の普及した未来を舞台とする『パトレイバー』では、急増したレイバー犯罪に対応するべく創設された、警視庁特科車両二課(通称:特車二課)の活躍が描かれる。
88年のOVA第1作に始まり、複数メディアで展開された『パトレイバー』シリーズは、それぞれ世界観やキャラクターを共有するものの、違った物語が展開されていることが特徴だ。
このマンガ版では、レイバー産業進出のために陰謀を企てるシャフト・エンタープライズ社の内海課長率いる「企画7課」と、それに対抗する特車二課第二小隊の戦いがメイン。
それに加え、劇場版アニメ第3作『WXIII 機動警察パトレイバー』の題材にもなった人工生命体との戦いを描く「廃棄物13号編」などもあり、やる時はやる特車二課の活躍を存分に味わうことができる。
完全新作OVA『機動警察パトレイバーREBOOT』の登場も記憶に新しいなか、これから『パトレイバー』シリーズへの入門を考えている方にはうってつけの作品だ。
<文・山田幸彦>
91年生、富野由悠季と映画と暴力的な洋ゲーをこよなく愛するライター。怪獣からガンダムまで、節操なく書かせていただいております。
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