記憶に残る場面がいっぱい……それが人気のヒミツ!
――作中で気に入っている場面は?
マキロ 1巻の遠足の回でしょうか……青春っぽくて気に入ってます。
――遠足のときって好きな人を自然に目で探してしまうもので……そんなことを思い出してしまいました! 先生自身の体験をもとにしたエピソードはありますか?
マキロ そのままズバリ実体験というのはないかもしれません。でも、もちろん10代の頃の気持ちを思い出しながら描いていますよ。
――また、各話トビラがとても凝っていて楽しみです。童話の世界のようなイラストだったり。
なちやん どんな絵にしようかなと、寝る前にいろいろ想像をめぐらせてます。急にひらめいて決めることが多いですね。
――『日々蝶々』の隠れた人気キャラ、ハートちゃんとふくみ笑いのくま、ほしじーにも注目しています。4巻の番外編「まごころの森の仲間たち」も最高でした!
マキロ ありがとうございます。また番外編を描く機会があったらいいな。このキャラたちは付録や懸賞のグッズにもなったりしているんです。ファンレターに、ハートちゃんとかを描いてくれる人も多いです。
――すいれんたちと同世代の10代の読者からのファンレターにはどんなことが書かれているのでしょう。
マキロ 片思いの悩みで多いのは、「好きな人と全然話せない」ということですね。あと、川澄の下の名前をけっこう考えてくれる子がいてうれしいです。
――初の連載作『日々蝶々』が「このマンガがすごい!2014」オンナ編4位にランクインしたご感想は?
マキロ こういう賞とは無縁だと思ってたのでびっくりしました。本当にうれしかったです。もっとがんばりたいです。
なちやん まさかの出来事でした。本当にありがたく、光栄に思います!
――漫画家になって一番うれしいと感じたのはどんなときでしょう。
マキロ 『日々蝶々』が初めて巻頭と表紙になったときです。
なちやん ファンレターを読んでいるときでしょうか……ひしひしと幸せを感じます。
マキロ 今はなかなかマンガを読む時間を作れないのが悩みです。子どもが生まれてから育児マンガをいろいろ読みたいと思ってるので、オススメがあったら教えてください! 心が折れそうなときには『ママはテンパリスト』を読んでます。「私なんてまだまだだ!」と、やる気をもらってます。
――将来的には、育児マンガも描いてみたいですか?
マキロ 私は恋愛漫画を中心に他のジャンルも描いていきたいです。!
なちやん 私は子どものころ「週刊少年ジャンプ」はじめ、ほとんどの週刊少年マンガ誌を読んでいたので……いつか少年マンガにも挑戦できたら、なんて思っています!
――それは意外ですが……見てみたいですね! では、最後に読者にメッセージをお願いします。
マキロ 『日々蝶々』はけっこう無言のページが多いマンガですが、飛ばさずじっくり見ていただけたらうれしいです。つきあい始めてからの恋愛はお互いの努力が必要で……2人がどんなふうに恋を育てていくかを見てください。これからもよろしくお願いします!
取材・構成:粟生こずえ