『このマンガがすごい!2013』の「オンナ編」で1位を獲得し、現在もその勢いは留まるところを知らない『俺物語!!』。
今回のインタビューでは、作画担当のアルコ先生に、作品への想いや創作の裏話、今注目しているマンガなどをお聞きしました!
原作の河原先生のインタビューはこちら!
【インタビュー】笑えるのにカッコよくて猛男が大好き。おしりとか。 『俺物語!!』 アルコ×河原和音 【後編】
漢気全開の猛男を描くのが楽しい!
――『俺物語!!』はどのキャラクターもちょっとした仕草や服装、表情などにそれぞれの性格があふれていますよね。ストーリーを追いながら、行間を読む楽しみも満載です。
アルコ ありがとうございます。自分のなかで生きているキャラクターの雰囲気を伝えられればと思って描いています。キャラの表情やファッションなどは自分でも描いてみるまで分からないんですが、それを楽しんでいる部分があるかと思います。
――なんといっても猛男は、表情がコロコロ変わるのが楽しいです。どんな表情を描くときが一番楽しいですか?
アルコ 全部楽しいですが……漢気が全開してるところは特に楽しいです!
――こういうシーンこそ『俺物語!!』の真骨頂ですね。崖を直角に駆け下りたり、イノシシを受け止めたり、学校の窓から落下して無傷だったり……猛男が人間離れした能力を見せつける見せ場は「待ってました!」という気分になります。アルコ先生にとって思い入れ深いシーンは?
アルコ 2巻の火事場からの脱出シーンですね! 合コンをしていたビルが火事になり、大和の友だちを救出したけど自分は逃げ遅れてしまい……ガラスを破って飛び出してくる場面。
――シビれます! こういうところが、男子の読者をつかんでいる理由のひとつかもしれませんね。
アルコ 派手なシーンは思い入れが強くなりますが……でも、こういう場面以外でも私自身、かなり盛り上がって描いてるんですよ。常に盛り上がってるというか(笑)。河原先生にいただいた原作から、ネーム、作画を起こすときは、「猛男モード」に入ることを心がけてますので、自然にそうなるのかも!?
――猛男モード! なるほど、猛男になりきって原稿用紙に向かっているから、生き生きとした表情が生み出せるんですね。アルコ先生は男っぽいマンガも読まれるんですか?
アルコ そう言われれば……今、いちばん楽しみに読んでいるマンガは島本和彦先生の『アオイホノオ』だったりします。
――激アツなところは共通しているかも!?