恋が成就したあとのカップルの話も……!?
――『思い、思われ、ふり、ふられ』、最新5巻はドキッとするシーンもあり、かなりストーリーが動きます。見どころをご紹介いただけますか?
咲坂 だれがだれを思っているか、みんなの矢印がはっきりする巻です。長らく謎だった和臣の矢印も(笑)。でも、それがうまくいくかはわからないので楽しみにしていただければ。キャラクター個々のことをいうと、今、由奈は休憩中かな。ここまで、だいぶ急ピッチで成長を遂げてしまったので。ここからまた新しく、次のステップに向かうのかなと思いますが。
――先生の予想を超える成長スピードでしたか?
咲坂 早かったですよ。もうある意味、由奈はなんの心配もないかも。朱里は、本当は複雑さを秘めているキャラクターなので、今後、朱里のこともうまく描けたらな、と思います。
――でも由奈が変わってきているのは朱里のおかげが強いので、そこを読みとってもらえれば成功なのでは。とにかく、これからの展開が楽しみです。
咲坂 やっぱり私の場合、描くのも読むのも「恋が成就するまで」の物語が好きなんですね。つきあってからのいい感じも描いてみたいんですけど、長く描くと飽きてしまいそうだし、ほどよく描くのが難しそうで。くっついたあとのラブラブした感じを楽しく描けるかしらと不安で、いつも成就したところで終わるんですよね。
――この4人だったら、成就したあともいろいろ考えさせてくれそうなのでラブラブ編も読んでみたいです。ちなみに、最近お気に入りのマンガがあれば教えてください。
咲坂 今追いかけてるのは『こいいじ』。それから、『東京エイリアンブラザーズ』ですね。『東京~』はあんなにサラッとした絵なのに、オシャレイケメンだとちゃんとわかるのがすごい。
もうひとつ、特にオススメしたいのが『恋ポン! ~いのち短し恋せよポンポコ~』です。「ザ マーガレット」で連載していて、電子書籍で2巻まで出ています。主人公の女の子が化け狸のラブコメなんですが、めっちゃかわいいし、毎回泣いてます。話の持って行き方とかほれぼれするくらい上手なんですよ。作家界隈で話題なので、もっと多くの人に読んでほしいです。
――ありがとうございます。では、最後に読者に向けてメッセージをお願いします。
咲坂 恥ずかしがり屋の方にも、オープンな方にも、そのどっちでもない方にも楽しんでもらえるようなお話になるといいなと思ってます。最新5巻もよろしくお願いいたします!
――咲坂先生、ありがとうございました!
取材・構成:粟生こずえ
咲坂先生の『思い、思われ、ふり、ふられ』
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