第8位(36ポイント)
『カラスのいとし京都めし』 魚田南
『カラスのいとし京都めし』
魚田南 祥伝社
しゃべるカラスがいたという逸話が残る古都・京都の「烏寺」――そこにはずいぶん長生きのカラスがいた。 人間の食べるものへの興味がつきないカラスはある日、変身して「烏丸(からすま)」と名乗る青年となり、人界に降りる!
京都を舞台にしたグルメマンガ。「親子丼」「カレー」「あぶらかす」「ナポリタン」……と、「京都グルメ」の数々が実在の飲食店といっしょに作中に登場するのですが、どれもとにかくおいしそう! 第1話にでてくる老舗・和菓子屋さんでは、甘い和菓子だけじゃなく、極上の「うなぎ茶漬け」も食べられる!? ぜひコミックスでご賞味あれ!
オススメボイス!
■あまたあるグルメガイドマンガかといささか辟易としていたところに、主人公がカラス(人間態)という斬新すぎる設定に、思わず手を伸ばしたしだい。食への好奇心旺盛な若者・烏丸の食べ歩きに「おいおい、食い逃げか?」と思った瞬間、なるほどと納得させられた世界観もかわいらしい(富士見大/編集・ライター)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!
第8位(36ポイント)
『親愛なるA嬢へのミステリー』 モリエサトシ
『親愛なるA嬢へのミステリー』
モリエサトシ 講談社
気がつけばいつも物語の世界に浸っている、本大好き少女・綾乃。二次元(フィクション)への愛が止まらない綾乃は、ある日、小説家探偵・能見啓千(のうみ・たかゆき)の身のまわりの世話をすることになった。そんな折、高校の司書教諭・宇田が殺される事件が学校で起きる。その事件には啓千が関係していて――!?
プロの囲碁棋士を目指す少女を描いた『星空のカラス』の著者・モリエサトシの最新作! 物語は本好きの少女がワトソン役となって展開する新機軸の探偵ミステリーで。ミステリアスな探偵の青年と文学オタク少女のコンビに待ち受ける、恐ろしい事件の数々とは!? ファンのなかでも次の巻が期待される注目作です。
オススメボイス!
■抒情的で詩のようにも見える独特な地の文が、これでもかと発揮されている。そのミステリアスな雰囲気は美しくもどこか恐ろしい何かを垣間見せる。過去の作品である『白磁』にも似た雰囲気を感じた(漫画トロピーク/謎の社会人漫画サークル)
第10位(34ポイント)
『さくちゃんとのぞみくん』 KUJIRA
『さくちゃんとのぞみくん』
KUJIRA KADOKAWA
主人公・朔(さく)は、高校1年生になって、初恋の男の子・希(のぞみ)に告白しようと決意。しかし、「そういう目では見ていなかった」と希にふられてしまう。じつは朔には小学生の頃、兄を亡くしてショックを受ける母親のため、女の子なのに“男の子”になろうとした過去があった。そんな彼女の転機となったのは、希との出会いで……。
初めての恋心にとまどいながらも、成長してきた少年少女たちの小・中・高校生までを振り返る思春期ストーリー。第1巻では、朔が変わるきっかけとなった希とのある出来事をはじめ、小学6年生時代から中学校卒業までが描かれています。キャラクターの心理が丁寧に描かれ、どんなふうに朔が希を想ってきたのか、そのせつなさや愛しさが伝わってくる本作。
著者・KUJIRAの描く優しいタッチもあいまって、甘ずっぱさ100%の1冊です!
オススメボイス!
■第二次性徴期と初恋と。KUJIRA先生の魅力を濃縮したような、苦さと酸っぱさにあふれたせつない思春期物語でした。(いづき/ブログ「おとよめ」管理人)
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