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『史群アル仙のメンタルチップス ~不安障害とADHDの歩き方~』(史群アル仙)ロングレビュー!「人生、そんな甘くないで…」気づけば首吊り!? 包丁持って警察呼びだし!? 夢遊状態で町徘徊!? 地獄の日々の行き着いた先は――精神病棟!!

2017/07/18


話題の“あの”マンガの魅力を、作中カットとともにたっぷり紹介するロングレビュー。ときには漫画家ご本人からのコメントも!

今回紹介するのは『史群アル仙のメンタルチップス ~不安障害とADHDの歩き方~』


『史群アル仙のメンタルチップス ~不安障害とADHDの歩き方~』
著者の史群アル仙から、コメントをいただきました!

著者:史群アル仙

「このマンガがすごい!」に取りあげていただき、ありがとうございます! みなさまの応援のおかげでまた新しい本を出すことができました。
生きていると辛いこともたくさんあるけれど、私のマンガを読んで、 共感したり笑ったりしてください。私もがんばれます。本当にありがとうございます。
これからも、どうかよろしくお願いします。


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『史群アル仙のメンタルチップス ~不安障害とADHDの歩き方~』
史群アル仙 秋田書店 ¥800+税
(2017年5月8日発売)


昭和感あふれる絵柄と、不思議と心の琴線に触れる1ページマンガ『今日の漫画』が大きな反響を呼ぶ史群アル仙が、自らの体験をあますところなく語ったノンフィクション作品。

「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」という言葉は近年広く知られるようになったものの、症状や実際どんな困難があるのかを理解している人は少ないだろう。

史群の場合、幼い頃から授業中に思いつきで勝手に立ち歩いたり、大事な時にぼんやりしてしまったり。仕事に際してもうっかりミスが多く、凹みを通り越してすっかり不安定になる。思いきって医者を訪れるも双極性障害(躁鬱病)と診断されたのだが、これが誤診だったとわかるのはまたあとのこと。この時に飲んでいた間違った薬のせいで、さらにメンタルに支障をきたしていくのである。

自分だけがみんなと同じようにできない、まわりとうまくやれないのはなぜなのか。苦しんだ小・中学生時代、その理由の手がかりさえもないなかで「一生懸命になれる場所は学校以外にもあるはず」と気づいた著者の考え深さ、いや、ひとりきりで自分に向きあった勇気には敬服してしまう。高校には進学せず働く決意をするも、イジメなどの経験から対人恐怖症となって引きこもり生活に突入するのだが……。

幼い頃から自分で自分がコントロールできず、多くの軋轢を生むことに。一口に「ADHD」といっても症状の出方は人によって違いがあるようだ。本作では各話に「あくまで私、個人の体験です」と添え書きされている。

幼い頃から自分で自分がコントロールできず、多くの軋轢を生むことに。一口に「ADHD」といっても症状の出方は人によって違いがあるようだ。本作では各話に「あくまで私、個人の体験です」と添え書きされている。

単行本情報

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