1年365日、そのどれもが何かの記念日です。
そんな「きょうは何の日?」にちなんだマンガを紹介するコラムが「きょうのマンガ」コーナー。
毎日、その日が始まる午前0時ちょうどに更新されている「このマンガがすごい!」の人気コーナーです。この記事では、2016年に配信された「きょうのマンガ」から、来週1週間の「きょうのマンガ」をまとめて紹介しちゃいます!
この「きょうのマンガまとめ」は前週の日曜日に、“来週読むべきマンガ”をお知らせしまーす♪
もちろん、毎日の「きょうのマンガ」は、今までどおり、日々更新していきますよー。
それでは、8月7日~8月13日までの「きょうのマンガ」をどうぞ!
8月7日~8月13日の「きょうのマンガ」
8月7日 多摩川でタマちゃんが発見された日
『少年アシベ』 第1巻
森下裕美 双葉社 ¥550+税
2002年、とある動物が多摩川で発見され話題となりました。多摩川……動物……何か記憶が……。
そう! 本日8月7日は、多摩川でアゴヒゲアザラシのタマちゃんが発見された日です!
“多摩川”にちなんでタマちゃん、当時大フィーバーしましたね。そんな“アザラシ”といって連想されるマンガは、4コマストーリーマンガの傑作『少年アシベ』に登場のゴマちゃんでしょう!
主人公のアシベ少年(小1)に拾われた、ゴマフアザラシのゴマちゃん。
その愛らしい「キュー キュー」という鳴き声と、かわいらしいフォルムに心奪われてしまった方も多いのでは?
2017年7月からは、なんと高校1年生になったアシベたちを描く続編『青少年アシベ』の連載も始まったとあっては、いまこそ前作も読み直さざるをえない!
アシベ少年のほのぼのしつつ、急に伝説の生物・◯◯◯◯が現れるなど味わい深~い小学生時代をお楽しみください!!
8月8日 ちょうちょうの日
『チョウになる日。』
夢花李 大洋図書 ¥600+税
8月8日は「ちょうちょうの日」です。
8の字が蝶に似ていることと、蝶の主食の葉っぱ(ハッパ)の語呂合わせから、沖縄の琉球城蝶々園が制定しました。
「88」……たしかに蝶に見えない……こともない?そんな本日ご紹介のマンガのタイトルは、ずばり『チョウになる日。』。
美麗なイラストが印象的な青春BLマンガです。
主人公は「うか」と「みかみ」の少年2人。
15歳になったばかりのうかは、体が弱く、大きな手術を控えていました。
対して、うかが惹かれていくみかみは、人間嫌いで生き物の○○が聞こえるという噂が。
はたして、みかみの耳に聞こえるものとはいったい? そして、タイトルの「チョウ」はどのように登場するのか?
8月9日 ムーミンの日
『ムーミン・コミックス1 黄金のしっぽ』
トーベ・ヤンソン/ラルス・ヤンソン(著) 冨原眞弓(訳) 筑摩書房 ¥1,200+税
本日はムーミンの日!
ムーミン60周年を迎えた2005年に、著者トーベ・ヤンソンの誕生日である8月9日を記念日としました。知らない人がいないほどの人気を誇るムーミンシリーズですが、マンガ版の「ムーミン」は知らない方も多いのでは? というわけで、本日は、小説の大人気を経てイギリスの新聞に連載されていたマンガ作品『ムーミン・コミックス1 黄金のしっぽ』をどうぞ!
全14巻発行されているコミックスの1冊目に当たる本作には、表題の「黄金のしっぽ」と「ムーミンパパの灯台守」の2本が収録されています。
「黄金のしっぽ」では、ある日突然“光り輝くしっぽ”を手に入れてしまったムーミンが、マスコミに取り上げられるひと騒動が描かれています。じつはこの作品、“あるできごと”の風刺とも取れる物語なのですが……
そう、それは、“このマンガ自体”! ど、どういうこと?
8月10日 カロリーコントロールの日
『林檎でダイエット』
佐々木倫子 白泉社 ¥390+税
8月10日はカロリーコントロールの日です。
カロリーを忘れてしまいがちな夏に、バランスの良い食生活を心がけてもらおうと江崎グリコ株式会社が定めました。しかしカロリーコントロールといわれても、何からやれば……お、この、『林檎でダイエット』、うってつけのカロリーコントロール法が学べそう!
『動物のお医者さん』や『おたんこナース』などの著者・佐々木倫子の短編読み切り集……ダイエット本じゃないのかな?
表題作「林檎でダイエット」は、林檎ダイエットを始めた雁子の物語。青果店のオニイサンに「好きな人にデブといわれると想像するとダイエットがうまくいく」といわれたのを真に受け、「ダイエットのために好きな人をつくろう」とする……ん?
この歪んだ感じ……これは一筋縄ではいかない物語の予感 !!
8月11日 山の日
『山と食欲と私』 第1巻
信濃川日出雄 新潮社 ¥520+税
2016年8月11日は「山の日」が初めて祝日として施工された日です。
お盆時期の祝日……! こいつはうれしい!!登山をテーマにしたマンガはいくつもありますが、この暑い時期にハードな登山はキツい……
ということで、本日ご紹介するのは、ライトに山を楽しむきっかけに! 山で食べるごはんが超おいしそうな『山と食欲と私』!!
ひとりで山を登る主人公・日々野鮎美(ひびの・あゆみ)の楽しみは山でのごはん。
お、これはいわゆる「山ガール」……と思いきや、本人はそんな浮ついた(?)呼称を好まぬ孤高の女子。そんなわけで「山でおいしく食事をする」というひとつの目的に邁進する彼女は、普通の「山ガール」なら喜びそうな、ごはん中に近くよってきた男子学生たちとの出会いになんて目もくれず……!?
8月12日 配布の日
『空想郵便局』 第1巻
朝陽昇 マッグガーデン ¥571+税
本日8月12日は、「配布の日」です。
8(は)1(い)2(ふ)の語呂合わせから、日本広告配布事業協会が定めました。
ポスティングされるチラシやリーフレットなど、広く一般に配られる配布物にまつわる記念日です。しかし、本日のマンガ『空想郵便局』で配布(というか配達)するのは、特別な「あるもの」。
交通事故にあい、昏睡状態になってしまった主人公の真今(まこと)。
しかし彼の意識は、この世でもあの世でもない不思議な場所にたどりつきます。
まだ死んでいない彼は、生き返るために「あるもの」の配達人として働くことになりますが……配達された人のその後の人生を変える「あるもの」とは?
8月13日 東ドイツがベルリンの壁建設を開始した日
『手塚治虫文庫全集 どろろ』 第1巻
手塚治虫 講談社 ¥850+税
東西冷戦の象徴的存在であり、1989年に破壊されるまで東西ドイツを隔てていたベルリンの壁。
1961年8月13日、東ドイツによって建設が始まったこの壁は、ソ連占領下東ドイツから、米・英・仏の連合国の占領下の西ドイツへ住民が逃亡するのを阻止するためのものでした。そんなベルリンの壁と同じく、壁によって分断された町の話が登場する手塚治虫の『どろろ』を本日はご紹介します。
本作は室町時代の日本を舞台に、体の48カ所を妖怪に奪われた青年・百鬼丸と、彼が旅の途中で出会った子ども・どろろの物語。
手塚治虫文庫全集版第1巻に収録されている「ばんもんの巻」では、戦がきっかけでばんもんと呼ばれる壁によって分断されている町という、まさしくベルリンの壁を彷彿とさせる舞台が登場します。
このタイトルとなっている「ばんもん」、じつは実在する○○○が由来になっていて……