第4位(56ポイント)
『たそがれの市 あの世お伽話』 近藤ようこ
『たそがれの市 あの世お伽話』
近藤ようこ KADOKAWA
死者が最初にたどりつく「たそがれの市」を舞台に、生と死のそれぞれの世界に分かたれるはずの人々のせつない出会いと離ればなれになっていく姿、死者たちの「その後」の姿を描く。
『五色の舟』『死者の書』『夢十夜』などでおなじみの著者が専門誌「Mei(冥)」と「幽」に連載した連作短編集。幼少期の友情と悔恨、親心、若者たちの恋など、人生の様々な情念が淡々と、しかし共感的に綴られるる。第十話「迎えの舟」は本書のための書き下ろし。
オススメボイス!
■その市場は、生者と死者がゆき交う場。さびしさとぬくもりが混ざりあう(卯月鮎/書評家・ゲームコラムニスト)
第5位(50ポイント)
『町田くんの世界』 安藤ゆき
『町田くんの世界』
安藤ゆき 集英社
だれにでも優しく、真摯で、出会う人を惹きつけてやまない男子高校生「町田くん」も、進路が話題になるお年頃。友達以上恋人未満の猪原さんとの距離がだんだんと縮まってきたかと思いきや、今度は教育実習の先生が町田くんに恋をしてしまう。
既刊もほぼすべてランニング入りしている「このマンガがすごい!」定番の超人気作品。この最新巻でとうとう町田くんは猪原さんへの恋心を自覚……するのか!?
オススメボイス!
■町田くんの優しさを心がほっこりするのでみなさんも味わってほしいです(旭屋書店なんばCITY店 平田/旭屋書店なんばCITY店コミック担当)
■町田くんがいよいよ恋に落ちそうです。こういう自分のことだけにニブい「いい人」の、男の子の主人公が恋に落ちる瞬間は、やはりたまらないです(林子傑/海外翻訳者)
第6位(36ポイント)
『ボンクラボンボンハウス』 ねむようこ
『ボンクラボンボンハウス』
ねむようこ 祥伝社
「私らしく生きる」ために大学を辞めたカズキは、祖母が遺した美容店を引き継ぐ。兄に紹介されて美容師「聖大」に店を賃貸してもらうために、内装工事にくわしい「栄吉」たちと内装をはがしはじめるが……。
『午前3時の無法地帯』の作者が、ボンクラ娘のDIYライフと恋を描く本作は資金200万円で大学中退からの再出発をDIYで、というストーリー。カズキに「今までどーやって生きてきたんだよ」と言って見くだす栄吉との今後の展開が気になる!
オススメボイス!
■DIYを織り交ぜながら、ねむようこ先生らしく恋の予感がビシバシと感じられる、よい雰囲気の一作(いづき/ブログ「おとよめ」管理人)