京王線・若葉台駅からわずか数分歩いたところに、突如現れる宮殿のような建物。そのなかにあるのは、ゆったりとくつろげるコーヒーショップと音楽・映像の各種ソフトを取り扱うCD・DVDコーナー、豊富な品ぞろえのステーショナリーを擁する文具コーナー、そして、思わず目を奪われる、とにかく気が遠くなるほど広大な書籍コーナーだ。
その広さ、なんと約6600㎡! ワンフロアの売場面積は、本州最大級の広さを誇る。
「Coach & Four(=4頭立ての馬車)」という店名のごとく「書籍」「文具」「音楽・映像」「カフェ」の4つの業態を持つ超大型複合店を誇る「コーチャンフォー」は、北海道内でチェーン展開をしていたが、さる2014年10月に首都圏初出店として「コーチャンフォー 若葉台店」をオープンした。
今回は、コーチャンフォー 若葉台店の小笠原勝樹マネージャーと同・コミックス部門担当の萩生田健リーダーに、広大な販売面積を誇るコーチャンフォー 若葉台店ならではのおすすめマンガをうかがった。
コーチャンフォー 若葉台店イチオシの4冊!!
『映画妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』 レベルファイブ(作) 小西紀行(画)
『映画妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』
レベルファイブ(作) 小西紀行(画) 小学館 \429+税
(2014年12月20日発売)
いうまでもないあの人気作、
『妖怪ウォッチ』のオリジナルのマンガです。
本作は昨年12月に公開された映画の単行本で、ちょうど当店がオープンした頃から連載されていました。映画を観た子どもたちがこぞって買いに訪れています。
当店では、お子様連れのお客様が多く、少年マンガも動くのですが、それ以上に幼年向けマンガが大きく動いているんです。雑誌でも「月刊コロコロコミック」や「ちゃお」(ともに小学館)、「なかよし」(講談社)、「りぼん」(集英社)が、ほかのジャンルと比較しても売れていますね。
特に『妖怪ウォッチ』は、オープン当初から絵本、マンガとたくさんのアイテムが発売されていて、この店のひとつの柱と言ってもいいほどです。
『MASTERキートン Reマスター』 浦沢直樹(著)長崎尚志(作)
『MASTERキートン Reマスター』
浦沢直樹(著)長崎尚志(作) 小学館 \700+税
(2014年11月28日発売)
お子様と一緒に、大人のお客様もマンガを買って行かれる方が多く、20年ぶりの復活となった『MASTERキートン』の続編は、非常に支持されています。
本作は、考古学者であり保険会社の調査員でもあるマスター・キートンのその後、そしてキートンの娘の成長した姿が見られます。私自身、当時のファンとして、とても楽しみにしていました。年配のお客様のお問い合わせが非常に多かったのも印象的です。
『ちはやふる』 末次由紀
『ちはやふる』第26巻
末次由紀 講談社
(2014年10月10日発売)
出版社さんの調査によると、この近辺は女性の購買層もかなり多いようです。これを受けて当店は、他店よりも女性向けマンガの占める割合を少し多くしています。
女性向け作品では、競技かるたという異色のテーマを描く長編少女マンガ『ちはやふる』や、高校生のピュアな恋愛を描く“アオハル”作品『アオハライド』といった定番系から、比較的マイナーな作品まで動いています。日中にベビーカーや小さいお子様を連れたお母さん方が買われていますね。
日頃家事やお仕事で疲れている女性には、ぜひ少女マンガで癒されてほしいです。
『ブラック・ジャック大全集』 手塚治虫
『ブラック・ジャック大全集』第1巻
手塚治虫 復刊ドットコム \3,500+税
(2012年9月25日発売)
当店は、店舗面積の広さを生かして、巻数の多い作品を棚に並べることもできます。
先日も、もはや説明の必要もないほどの名作、無免許医師を主人公とするヒューマンドラマ『ブラック・ジャック』全巻を一気に購入されたお客様がいらっしゃいました。
本作以外でも潮出版社の『三国志』や、『藤子・F・不二雄大全集』などの品ぞろえも充実しています。
さらに、通算100巻以上になる長尺ものに関しても、当店はしっかり在庫を持つようにしていて、『こち亀(=こちら葛飾区亀有公園前派出所)』や『ゴルゴ13』、『ミナミの帝王』、『美味しんぼ』といった作品も、絶版になっていないかぎりは、全巻そろえたいと思っています。
お子さん、お父さんお母さん、おじいさんおばあさんと、各世代がマンガを楽しんでいただける、充実した品ぞろえを目指していきたいですね。