第4位　ツンデレ男子のデレた瞬間っ！

『この町がぼくらのセカイ』比乃キオ

『この町がぼくらのセカイ』
比乃キオ　講談社

まじめで純粋な心を持つ少女・鈴（すず）が通う田舎の学校に転校してきたのは、東京育ちの男の子・尊（たける）。転校初日から、たくさんの女の子に話しかけられるモテぶりを発揮します。

木からすべり降りる瞬間を尊に目撃された鈴は、尊に「猿女」呼ばわりされ、なんだかイケすかないヤツだという印象を受けますが、尊に無理やり立ち入り禁止の旧校舎に案内されられたことから、2人の仲が急接近！
尊が鈴の家の田植えを手伝ったり、そのときに泥にはまって2人が抱き合うハプリングがあったりと、順調に恋愛モードに突入していきます。

都会っ子の尊がはじめから田舎を受け入れているのも好感触。出会った当初は鈴に対して「ツン」だった尊が、だんだんと自然に「デレ」てくるのも、ニヤニヤポイントです。鈴といるときに尊が見せる無邪気な笑顔もかわいい！
注目シーンは、何度か登場する尊が鈴の手を引くシーン。いっけんチャラそうに見える尊が、紳士に見えてかっこいいんです。恋愛初心者な女の子って、ちゃんとリードしてくれる男の子に弱いかも……？

第5位　カレのほんわかした雰囲気に癒されたい！

『そらときみと。』星森ゆきも

『そらときみと。』第1巻（既刊16巻）
星森ゆきも　小学館

中学生のときにつきあっていた天（そら）と理央（りお）は、お互いに「好き」の気持ちは変わらないまま、小さなすれ違いから別れてしまいます。
別れたあと親友同士に戻った2人ですが、天は別れたあとも理央のことが気になっているみたいで……高校生活で2度目の恋が始まる!?
天真爛漫な少女とおっとりとしたゆるふわ男子の青春ラブストーリーです。

はっきりとものを言う天に対して、いつも優しいけれどなかなか自分の気持ちを伝えてくれない理央が、巻を追うごとにだんだんと素直に気持ちを話してくれるようになっていくのも、グッっとくるポイント。そしてラストにはプロポーズみたいな甘いセリフまで……!?（胸きゅん間違いなしの名シーンです！）

もともとは「てんとう虫」をきっかけに仲よくなった2人。幸せを運ぶといわれる「てんとう虫」が、2人のキューピットとなる……なんてス・テ・キ。

番外編　モテモテのイケメンからデブに変身!?

『デブになってしまった男の話』鈴木剛介（作）高倉あつこ（画）

『デブになってしまった男の話』第1巻（全3巻）
鈴木剛介（作）高倉あつこ（画）　新潮社

高身長イケメンでモテモテだった男子が、交通事故をきっかけに100キロを超えるおデブちゃんに。
これぞ“逆ヌクメン男子”……いや、むしろ豊満なボディに抱きしめられることで彼女の体温が上げる“リアルヌクメン男子”か!?

容姿で悩んだことがなかった男が、ダイエットに奮闘。原作者の実話をもとに作られたため、体型にコンプレックスがある人はとくに、共感できる部分が多いはず。食べたいものが食べられないときの気持ちや行動の描写などが秀逸です。

モテるがゆえに、他人を見下すこともあった彼が、太ったことではじめて自分という存在が見えてきます。そして……真実の愛に気づく……!?
ダイエットマンガとして楽しませてくれて、ピュアラブストーリーとしてじんわりと心を温めてくれる本作、ぜひ一度手に取ってみてください。