第4位(74ポイント)
『夕暮れライト』 宇佐美真紀
『夕暮れライト』
宇佐美真紀 小学館
中学3年の安藤ちなみは、引っ越し先のマンションに父・陽司の再婚相手が住んでいると知り、彼女を見極めようとその部屋に向かう。
そこには、再婚相手の娘・桜井和音(さくらい・かずね)と彼女の幼なじみ・相馬奏多&雄大兄弟がいた。
ひょんなことから同じマンションに住むことになった4人の少年少女が繰り広げる、ハートフルストーリーにほっこりします。でもいくら仲よしだって、思春期の男女4人が集まれば、恋に発展しないわけがない!?
4人の関係の変化からも目が離せません!
オススメボイス!
■なんだか距離の近い4人の思春期四角関係。どの子も大人になりきれず、難しい年頃ながら、それぞれの相手と向き合い恋をする様子がまぶしくてほほえましい(いづき/ブログ「おとよめ」管理人)
■みんなの恋がうまくいくなんて、やっぱり不可能なんだけど、でもみんな報われるといいなあ。そろそろ4人の関係に大きな変化が訪れてもいい頃なので、今後の展開に期待(トロピカルあいこ/ライター)
■恋のライバルも大切な存在だからこそ、相手の気持ちを差し置いて自分が幸せになることに引け目を感じる心優しいヒロインを応援したくなります(穂高茉莉/楽器店店員)
第5位(58ポイント)
『ごちそうは黄昏の帰り道』 志村志保子
『ごちそうは黄昏の帰り道』
志村志保子 集英社
結婚式の直前で婚約破棄をした主人公・片倉ましろは、親から勘当されたうえ、式場のキャンセル代など多額の負債を抱えることに。
借金返済に追われながらひとり暮らしを始めることになった彼女は大家の鷺谷と出会うが、彼もまた、結婚に関して深い傷を負っていた。
妙にリアルなアラサー女性の経済事情が描かれて身につまされる人が出てくると同時に、何が起こるかわからない展開に、ぐんぐん引きこまれます。
オススメボイス!
■志村志保子らしい静かな語り口から意外なホットスタートを切り、ぐいぐい引きこんでくる本作。現代日本にあって地味に追いつめられた生活のなかに、温度の低い、静かな興奮がある。てらわず、気負わず、ただただ重くてまっすぐな球を投げこんでくるタイプの、地に足の着いた大人の少女マンガだ(raven/ディレッタント)
■単行本化まで長かったけれど、生活と密接にかかわる「お金」と自立の話がリアルで、いい意味で少女マンガらしくない。大家さんとの微妙な距離感が気になります(和智永妙/ライターたまに編集)
■婚約破棄したOLが、婚約破棄されたサラリーマン大家のいるアパートに引っ越し始まる貧乏暮らし。ゆっくりゆっくり縮まっていく2人の距離感が素敵です(いづき/ブログ「おとよめ」管理人)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
第6位(50ポイント)
『高台家の人々』 森本梢子
『高台家の人々』
森本梢子 集英社
妄想が趣味の地味なOL・平野木絵は、人の心が読める超能力を持つ高台光正と結婚を約束。光正の母・由布子からの妨害を祖母アンの手助けによって乗り越えた2人は、結婚に向けてふたたび前進し始めた。
第2巻が2014年7月の「このマンガがすごい!」オンナ編ランキングの第3位、第3巻が2015年3月の「このマンガがすごい!」オンナ編ランキングの第7位と、実写映画化も決定と、今勢いに乗っている本作。
『このマンガがすごい!』本誌でも、2年連続ランクインの快挙達成となるか!?
オススメボイス!
■祝・実写映画化決定。あいかわらず木絵の脳内はおもしろい。光正の中学時代のエピソードもよかった(オオタシンイチ/カメラマン・編集)
■間に閑話休題のように挟まっているストーリーにどうにもグッときてしまいました(境真良(@sakaima)/国際大学GLOCOM客員研究員)
■実写映画化も決定。キャストはもちろん、どんな演出で作られるのかとても楽しみです。とくに妄想シーンの演出が気になります(滝川レイ/フリーカメラマン)
「日刊マンガガイド」での既刊(第2巻)ご紹介は、コチラ!