注目度No.1!?
「このマンガがすごい!WEB」が誇るランキング選者に協力いただくアンケート集計をもとに決定される、毎月恒例の「このマンガがすごい!」ランキング。今月のランキングは……。
今月のオトコ編ランキングは、ファン待望のあの食マンガ続編や、アニメ化&実写映画化でますます盛り上がっているあの人気将棋マンガの新刊、出る作品すべてがヒット作になる東村アキコ先生の最新作など、ランキング常連作家の新刊が目白押し!
秋の夜長に、ひとりでじっくり堪能するにふさわしい作品群です!
(2015年9月1日~9月30日発売作品を集計)
第1位(186ポイント)
『孤独のグルメ』 久住昌之(作)谷口ジロー(画)
『孤独のグルメ』
久住昌之(作)谷口ジロー(画) 扶桑社
雑貨輸入商を営む主人公・井之頭五郎(いのがしら・ごろう)が、仕事の合間に立ち寄ったなにげない普通の店で淡々とひとり食事する様子を描く、いわずと知れたあの作品の第2巻。
連載から数えるとじつに18年ぶりの最新刊。その間に松重豊主演のテレビドラマなどの影響でファン層も拡大、発売されるや大きな話題となりました。やっぱりみんなゴローさんが大好き!
オススメボイス!
■18年ぶりの続刊ということで各メディアにも取り上げられるほどの話題。現在のグルメマンガブームの立役者たる存在感は2巻でも健在。読後のうまいもの食べたい度も高い。ゴローさんはますます食べて考えて孤独ですね(すけきょう/ブログ「ポトチャリコミック」管理人)
■前作から20年近い時を経て井之頭五郎復活! 時間経過が原因かドラマの影響か、1巻のときと較べて、性格が丸くなっていたりダジャレが増えすぎている気もしますが、どこにでもありそうなお店の、何の変哲もない料理をうまそうに食べる姿は依然変わらず(犬紳士/養蜂家)
■かわいさもにじむドラマ版とは違った、渋くうまみのある“飯”ハード・ボイルド(侍功夫/映画評誌「Bootleg」代表/映画ライター)
■待望の2巻発売!! ってな感じですが、あいかわらずのゴロー節が効いていて、読んでいてニヤニヤしてしまいました(種村理沙/「KYTIMKYM」管理人)
■もはやグルメマンガとか食マンガとかそういうくくりではなく、「孤独のグルメ」というジャンルで確立されている。オンリーワンぶりがすさまじい(黒鈴/電子書店スタッフ)
■皆が待ち望んだ第2巻。原作者が30代の頃に書いた1巻と比べれば違和感があるが、そこを欠点ととるか魅力ととるかで評価が分かれそう。谷口ジローの画は、コマによってはほとんど写真のトレースにみえるのだが、実際に店に行ってみるとマンガほど綺麗じゃない=執念の描きこみであるという驚きも(マクガイヤー/ブログ「冒険野郎マクガイヤー」管理人/ニコ生主)
「ロングレビュー」でのご紹介は、コチラ!
第2位(158ポイント)
『3月のライオン』 羽海野チカ
『3月のライオン』
羽海野チカ 白泉社
中学生でプロ棋士になった天涯孤独な少年・桐山零(きりやま・れい)は、周囲ととけこめない高校生活を送る。そんな彼が川本家の人々と出会ったことで、将棋の世界でも成長していく。
2015年1月の「このマンガがすごい!」オトコ編ランキングでも第1位になった作品の続編がまたもランクインしました。
いやー、強い! 今巻でアニメ化や実写映画化も発表されたことですし、まだまだ盛り上がりそうです。
オススメボイス!
■圧倒的なおもしろさ。キャラが立っているどころではなく、今そこに熱量を感じるほどの存在感。だからこその誠二郎に嫌悪感にイラつくし、零ちゃんのかっこよさに痺れる(フラン/ブログ管理人)
■おそらく物語のターニングポイントであった10巻に引き続き、新しい家族を作ろうとする桐山くんの奮闘が胸をうつ。しかし、中学生と高校生のガチ恋愛を「勘違い」で回避する展開にちとがっかり。やっぱり少年マンガなんだのう(マクガイヤー/ブログ「冒険野郎マクガイヤー」管理人/ニコ生主)
■テレビアニメ化と実写映画化が発表されたり、スガシカオさんがレビューを書いたりとなにかと話題になっておりますが、それらの期待に応える貫禄の11巻。緊張と緩和の端と端がありすぎて読後頭がクラクラします(すけきょう/ブログ「ポトチャリコミック」管理人)
■前巻最後のアッという展開からの流れが怒濤のように展開するわけですが、グイグイ読ませます(境真良/国際大学GLOCOM客員研究員)
■話も佳境に入ってきた感じ。仕事である将棋以上に、自分に大切な目的に向かって不器用ながら猛進する零がかっこいい!(稀見理都/エロマンガ研究家)
■妻子捨男編が完結。父親が零君の境遇とやや似てるとことか、おそらくこのへんの話や展開は連載が始まる前からずーっと構想されてたことなんだろうなーと感じられて本当におもしろい。史上最高の将棋マンガですわ(いのけん/麻雀マンガブログ管理人)
「ロングレビュー」でのご紹介は、コチラ!
「日刊マンガガイド」での既刊(第10巻)ご紹介は、コチラ!
第3位(110ポイント)
『雪花の虎』 東村アキコ
『雪花の虎』
東村アキコ 小学館
群雄割拠の戦国時代。越後・春日山城城主に長尾為景は娘を授かる。娘は「虎千代」と名づけられ、姫武将となる運命を与えられた。
のちに「軍神」または「毘沙門天の化身」と呼ばれる義将・上杉謙信の数奇な一代を描く大河マンガ。
『このマンガがすごい!』でも、ことあるごとに著作がランキング入りする超人気作家が満を持してチャレンジするテーマは、なんと戦国時代の名将。
歴史ファンには有名な“謙信=女性説”を、丹念な取材と独自の切り口で描き、さっそく大反響を巻き起こしています。
オススメボイス!
■上杉謙信が女だった!! 東村アキコ先生の新作です。歴史好きにはたまりません(平田/旭屋書店なんばCIYT店 コミック担当)
■ギャグなしのシリアス路線でも充分おもしろいと思うのだが、こ難しくなりそうだな、というタイミングで、「アキコのティータイム」が入り、東村節が炸裂。そのタイミングや読者の目線への勘のよさがおみごと。今後に期待です(倉持佳代子/京都国際マンガミュージアム研究員)
■正直「謙信=女」説って全然知りませんでした。そしてこの説がどれくらい説得力があるのかまったくわからないんですが、かなり説得されました。そして謙信本人もさることながら、武田信玄(晴信)の真っ黒イケメンぶりや謙信の兄・晴景のダメ文系インテリっぽさに萌えました(紙屋高雪/ブログ「紙屋研究所」管理人)
■さすが東村先生! 歴史オンチな人にもわかりやすい解説付き!! 上杉謙信が女だなんて目からウロコです!(吉村ルミ/芳林堂書店高田馬場店)
■著者の前作とは違った作品で大河とは! 目が離せません(宮脇書店本店/コミック担当)