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【11月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】今月の1位はドラマも始まったアノ作品!

2015/10/20


第4位(94ポイント)

『僕たちがやりました』 金城宗幸(作)荒木光(画)

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『僕たちがやりました』
金城宗幸(作)荒木光(画) 講談社

「そこそこ」な生徒ばかりが集まる凡下(ぼけ)高等学校に通う主人公・トビオは、ボンクラな仲間たちとともに、「そこそこ」な幸せを享受して生きていた。
しかし、仲間のマルが敵対する矢波(やば)高の不良に傷めつけられたことがきっかけで、彼らの平凡な日常は大きく音を立てて崩れ始める。

いかにも「ヤンマガ」といったテイストがあふれすぎる絵柄とリアルすぎる高校生の日常、そして濃厚すぎる登場人物たちのキャラクター……。
各方面にトゥー・マッチな個性が、読む者をとらえて離しません。

オススメボイス!

■そこそこ楽しい生活を望んでいた高校生の青春が崩壊して行く物語。空疎な日常からのラストは衝撃的(芝原克也/日本出版販売コミックチームチーフ)
■マンガ的で現実にはありえない原作。しかし、描かれる高校生の生態は過剰にリアル。「ありえない」と「ありそう」がせめぎあって作品に独特の現実性が生まれている(漫画トロピーク/謎の社会人漫画サークル)
■逃亡者にとって最大の敵である、罰せられていないことへの罪悪感がみごとに描かれている(侍功夫/映画評誌「Bootleg」代表/映画ライター)
■疾走、そして急降下する青春! 主人公たちがどこまでどう堕ちるのか、楽しみ(後川永/オタク系よろずライター)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!


第5位(88ポイント)

『龍の進撃 山口正人、魂の任侠劇画レクイエム』 山口正人

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『龍の進撃 山口正人、魂の任侠劇画レクイエム』
山口正人 日本文芸社

カルト極道マンガ『任侠沈没』でマニアックな人気を誇る著者による、描きおろしを含む全9編のショートストーリー。

全4話からなる『任侠まんが道』は、ヤクザの若頭だった男が一念発起して漫画家を目指す、荒唐無稽極まりないストーリー。
それなのにその内容は妙にリアルなところもあったりして、一風変わったお仕事マンガとしても楽しめます。

オススメボイス!

■山口正人の任侠漫画家もの。本人はひたすらまじめなのになぜこんなに笑えるのか? どうでもいいけどこんなに極道くさい世界だったら、マンガ界は逮捕者続出じゃないのかな?(笑)(いけさん/ブログ「いけさんフロムエル」管理人)
■『任侠沈没』のパラレルワールドである「任侠まんが道」を含む作品集。すべてがヤクザ、すべてが任侠。山口正人の描く不可思議なズレ方をしたヤクザたちがたまらない(soorce/オヤジ漫画系ブロガー)
■ひとりの任侠もんがマンガに夢を見、魂を捧げたらどうなるか。その答えがこの哭きの任侠劇画にあるんじゃい(さすらい/ブログ「(怒りの以下略)」管理人)
■『任侠沈没』のスピンオフマンガ集なのだが、巻末における作者と『江戸前の旬』でおなじみさとう輝氏の対談が白眉(冬蜂/風俗情報サイト「フーゾクDX」制作部)


第6位(84ポイント)

『ホーリータウン』 宮崎夏次系

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『ホーリータウン』
宮崎夏次系 講談社

7篇のショートストーリーによるプロローグを経て、その登場人物たちと物語が不思議に絡み合って展開する、読者を煙に巻くような不思議なセンスがあふれるマンガ。

単行本のなかの世界観がクロスオーバーするだけではなく、ほかの本に収録された短篇までも巻きこむ、宮崎夏次系ワールドそのものがクロスオーバーする異色の連作集。
“理想の自分”からズレても自分を曲げられない、不器用な人々に寄り添うような作風が、ファンからの熱い支持を獲得しています。

オススメボイス!

■登場人物はみんな変人で不器用でひねくれてて……。なのに、なぜこんなにも心が揺さぶられるのか!? 奇妙な世界観や容赦ない展開も含めて、愛さずにいられません。フツーの短編集と思いきや、途中でタイトルページが挿入され、これまでの各作品の別エピソードのようなものがリスタートする実験的構成もいい(井口啓子/文化系ライター)
■今まで同様「僕」「君と僕」を扱っていることに変わりはないのだけれど、いっぽうで個々の物語を「街」として俯瞰する視点に新鮮さを感じた一作(漫画トロピーク/謎の社会人漫画サークル)
■マジカル・シュールレアリズムな作家、宮崎夏次系の初となる連作もの。とはいえ一筋縄ではいかない作家らしい不思議な作品で、なんといっても読み進めるうち突如、途中に目次が現れるのには驚いた。攻めている「モーニング」を象徴する作家とも言えるのでは(今村方哉/レコード会社勤務)
■新作で初の連作短編集。過去の短編とクロスオーバーしていたり、宮崎さんの世界を満喫できます(かとうちあき/「野宿野郎」編集長(仮)


単行本情報

  • 『孤独のグルメ』第2巻 Amazonで購入
  • 『3月のライオン』第11巻 Amazonで購入
  • 『雪花の虎』第1巻 Amazonで購入
  • 『僕たちがやりました』第1巻 Amazonで購入
  • 『龍の進撃 山口正人、魂の任… Amazonで購入
  • 『ホーリータウン』 Amazonで購入
  • 『なぎさにて』第1巻 Amazonで購入
  • 『碧いホルスの瞳 -男装の女王… Amazonで購入
  • 『誰でもないところからの眺め』 Amazonで購入
  • 『亜人ちゃんは語りたい』第2巻 Amazonで購入

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