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第7位（54ポイント）
『吸血鬼すぐ死ぬ』 盆ノ木 至
『吸血鬼すぐ死ぬ』
盆ノ木 至 秋田書店
真祖にして無敵と恐れられるドラルクは、じつはとんでもない最弱の吸血鬼。
吸血鬼退治人（バンパイアハンター）・ロナルドはドラルクと同居するハメになって……。
本当に“すぐ死ぬ”ザコ吸血鬼と苦労人気質の吸血鬼退治人が織りなすドタバタ同居コメディが多くの人に評価されて、著者初の単行本がランクインしました。
オススメボイス！
■「チャンピオン」2015年の最終兵器がこれだ！ 全コマに笑いどころを仕込んでくるくらいのテンションで「週刊ペースでもつのか!?」と最初は不安になるくらいでしたが、維持どころか回を重ねるごとに勢いを増していく恐るべき作品。タイトルに偽りがないうえにタイトルだけの出オチに終わってない！ とにかく1話読んでみてほしいです（ササナミ／ブログ「雑食商店街3373番地」管理人兼書店員）
■前代未聞の「すぐ死ぬ」吸血鬼と、吸血鬼ハンターギャグ。ホントすぐ死ぬ、すぐに砂。ペットのジョン（アルマジロ）がまたかわいんだ（soorce／オヤジ漫画系ブロガー）
■主人公2人の呼吸の芸が漫才めいて心地よく、豊かな気持ちにさせてくれる（raven／ディレッタント）
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ！
第8位（50ポイント）
『ゴールデンカムイ』 野田サトル
『ゴールデンカムイ』
野田サトル 集英社
明治時代、日露戦争帰りの元軍人・杉元佐一とアイヌの少女アシリパが、広大な北海道に隠された莫大な金塊を探し求める冒険アクション。
杉本たちを追いつめる陸軍第7師団の鶴見中尉と元新撰組副長・土方歳三という敵キャラクターたちがどれも濃厚。脇を彩るキャラクターたちもひとすじなわではいかない人々が続々と登場して、第5巻にしてこのランキングと、さすがの高め安定です。
オススメボイス！
■殺人鬼のおっさんのすご味ある笑い。マンガはキャラクターだと痛感させられた（辻真先／アニメ脚本家・ミステリ作家）
■第1巻から勢い衰えず。『このマンガがすごい！2016』オトコ編第2位も納得です。アニメ化決定はまだでしょうか（黒谷貴清／フリー編集者）
「日刊マンガガイド」での既刊（第1巻）ご紹介は、コチラ！
「日刊マンガガイド」での既刊（第4巻）ご紹介は、コチラ！
「ロングレビュー」での既刊（第2巻）ご紹介は、コチラ！
「著者インタビュー」（前編）は、コチラで、後編は、コチラ！
第8位（50ポイント）
『螺旋人同時上映 速水螺旋人短編集』 速水螺旋人
『螺旋人同時上映 速水螺旋人短編集』
速水螺旋人 講談社
『大砲とスタンプ』の速水螺旋人がおくる、初の短編集。
政情不安定な国の街で代書屋を営む青年が様々なトラブルに巻きこまれる3編のエピソードをはじめ、ファンタジー世界の幻想的雰囲気とミリタリーのリアルさを同居させた独特の世界観に引きこまれます。
オススメボイス！
■連作となっている代書屋のエピソードでは、どこかの国の政治体制・世相と、主人公たちの周辺を絡め、丁寧に話を練り込んでいる。依頼された仕事や遭遇した出来事に対し「文化じゃない」「文化だなァ」と反応する主人公のその口癖が好きだ。宇宙を舞台にした「クーンドッグ・フリート」も、アイデアとユーモアが効いていて気に入った（稲垣高広／ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人）
■わちゃわちゃごちゃごちゃとした良作短編詰めあわせ。絵柄で誤魔化されてるけど、ちゃんと戦争や戦闘で人死は出るし、残酷さを描いている稀有な作品（マキタマキナ／（成年）漫画愛好家）
第10位（48ポイント）
『死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々』 阿部共実
『死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々』
阿部共実 秋田書店
第1巻が2015年2月の「このマンガがすごい！」ランキングオンナ編の第6位に輝き、多くのファンに注目された阿部共実が再び放つ不定期更新オムニバスショート。
軽妙なコメディから恋人・友人同士の内面にまで踏みこむシュールレアリスティックな哲学的短編まで、すぐれた人物造型とネームセンスで展開する多種多様な作品集は、読者を飽きさせません。
オススメボイス！
■『ちーちゃんはちょっと足りない』でおなじみの鬼才・阿部共実先生の短編集。独特のセリフまわしの佐々木さんが、7歳下の坂本くんをタジタジにする「アルティメット佐々木さん272」などのコミカルな作品もありますが、この単行本で注目するべきは恋人や友人との別れを描いた「8304」、「7759」ではないかと。 短文では語るのが難しい抽象的な作品なので。ぜひとも読んでいただければと。解釈のしかたがいろいろとあって、読み手によって感想がガラリと変わる作品です（ゴロー／AV男優）
■少し阿部共実さんの作品に慣れてきた気分になっていたけど、「8304」「7759」には打ちのめされた。いや、ほんとこれはすごい（芝原克也／日本出版販売コミックチームチーフ）
■阿部共実はいつも筆舌に尽くしがたい。喜怒哀楽のどれにも属さないような、言語以前の生の感情・感覚を叩きつけられるのだ。ただし今回は、サイケデリックななかに大きく一本の指向性があり、きつい。安い酒を飲みながら下っ腹を殴られたような読後感がある（raven／ディレッタント）
「日刊マンガガイド」での既刊（第1巻）ご紹介は、コチラ！
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