第7位(94ポイント)
『アダムとイブ』 山本英夫(作)池上遼一(画)
『アダムとイブ』
山本英夫(作)池上遼一(画) 小学館
夜の街を疾走するオープンカーがとあるビルの前で急停車する。しかしそのなかにはだれも乗っていない。
車が停まったビルのなかでは、都内の様々な暴力団から“ある目的”のために集まったヤクザたちがパーティを開いていた。そこに、目に見えない人間が侵入して……。
鬼才・山本英夫とマンガ界のレジェンド・池上遼一との最強タッグによる巨弾新連載。
密室空間で展開する「透明人間VSヤクザ」バトル……ってどういうことだ!?
オススメボイス!
■池上遼一と山本英夫のタッグ! というだけでも瞠目せざるをえないのに、そのクオリティが池上にしか出せないものであると同時に山本にしか出せないものになっているのだから、さらに目を見開いてしまう。化学反応がある。端的にいって、えぐい作品である。生理的に受け付けない向きもあろう。しかし、密室状況下における異能のバトルとしては紛れもなく極上の域だ(森田真功/ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人)
■『殺し屋1』『ホムンクルス』の山本英夫が原作、『男組』『男大空』『サンクチュアリ』の池上遼一が作画を務めたマンガ史上に刻まれる事件ともいうべきタッグによる新作!「閉鎖空間でのヤクザvs透明人間」という設定!このタイトルの意味は?(今村方哉/レコード会社勤務)
■それぞれ五感に優れたヤクザと、それを抹殺しようとする謎の透明人間とのバトル。山本英夫も池上遼一も大御所だけあって、名前は聞いたことはあってもじつはちゃんと作品を読んだことはなかったのだが、大御所の大御所たるゆえんを見せつけられました(いのけん/麻雀マンガブログ管理人)
■皮膚感覚に訴えてくる極上の体感マンガ。半世紀のキャリアを誇る劇画絵師の“一周した”エッジと、そこをシャープに使いこなす原作がすばらしい(大西祥平/マンガ評論家)
第8位(56ポイント)
『推しが武道館いってくれたら死ぬ』 平尾アウリ
『推しが武道館いってくれたら死ぬ』
平尾アウリ 徳間書店
岡山県で活躍する地下アイドルグループ「Cham Jam」のメンバー・市井舞菜を応援する「えりぴよ」は、収入のすべてを舞菜に貢ぎ、自分は高校時代の赤ジャージですごす古参オタ。
今日も今日とてその無償で報われない(?)愛を注ぐべく、ライブ&握手会にかけつけるが……。
一度はアイドルファンだった者ならうなずかないはずのない綿密な取材に後押しされたリアルなオタ描写はもちろん、“アイドルとファンの純愛”という新しい要素まで盛りこんだ本作。これだからドルオタはやめられない!
オススメボイス!
■最近のアイドルマンガのなかではダントツにリアル。ただ、それがわかる人は実際にアイドル現場の物販に並んだ経験がある人というジレンマがこの作品にはある(早川博志/恭文堂コミッククラフト店)
■大好きな対象を応援して死ぬ(ほどうれしい)というのは本当に素敵だな。正直ここまでハマれたらある意味幸せだと思う!(宮川元良/恵文社バンビオ店 店長)
■舞菜マジ天使(加山竜司/フリーライター)
■こんなコミック待ってました!! 出てくる娘たちが全員かわいい~。あなたはどの娘推しでしょう? ぜひご購入下さい!!(旭屋書店なんばCITY店 平田/コミック担当)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
第9位(54ポイント)
『はぐれアイドル地獄変外伝 プリンセス・セーラ』 高遠るい
『はぐれアイドル地獄変外伝 プリンセス・セーラ』
高遠るい 日本文芸社
ブラックな職場環境と孤独な生活に耐えかね、富士の樹海に自殺の場所を求めてやって来た男の目の前にドキュメンタリーの撮影チームが現れる。
ぶしつけなインタビューをしてくる女性ディレクター……その正体は“性の鉄人”の異名を持つAV女優にして監督の豪島セーラだった!
大人気マンガ『はぐれアイドル地獄変』より待望のスピンオフ作品。
あらゆるエロスを追及し、何事も実践してしまうAV女優兼監督・豪島セーラをすえて、本編以上にセクシーでとんでもない活躍が描かれた本作ですが……エロイ! いやエロくない!?
オススメボイス!
■なんにも媚びることなく突き抜けたバカエロ。考えつくかこれ、というレベルを超えていっている(soorce/オヤジ漫画系ブロガー)
■B級アイドルの「戦い」を描く本編もおもしろいが、AV女優兼監督の「戦い」を描く外伝もおもしろい。セックスシーンがまるで格闘マンガの戦いのよう。これだけ裸が出てきて、これだけセックスシーンがあるのに、これだけエロくないマンガは初めて! 超遅漏イルカとの「戦い」が未収録となったのが惜しまれる(マクガイヤー/ブログ「冒険野郎マクガイヤー」管理人/ニコ生主)
■『はぐれアイドル地獄変』本編でも強烈な存在感を示していたAV女優兼監督、豪島セーラが主人公のスピンオフ。破天荒ななかに一本筋の通った論理性が心地よい。毎回毎回公序良俗とのタイトロープめいたマンガだが、倫理とは価値判断基準の一貫性を言うのなら、これほど倫理的なヒロインもあるまい(raven/ディレッタント)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
第10位(50ポイント)
『兎が二匹』 山うた
『兎が二匹』
山うた 新潮社
骨董商を営む稲葉すずは、不死の肉体を持ち若い女性に見えるが、その年齢は398歳。
彼女は同棲相手の宇佐見咲朗(うさみ・さくろう=サク)に毎日自分を殺すように指示して、辛い記憶に満ちたみずからの呪わしい運命から逃れようとする。
自殺を日課にする女性と愛する女性を殺さなければならない男のシビアな運命と、なんでもない日常のなかで展開するささやかな幸福が秀逸なタッチで描かれた本作。
まずは第1話を読んでみてください。本当に新人漫画家さん!? ってきっと驚くはず。
オススメボイス!
■陰影画法の名手で画面がバチバチにほとばしってる。陰鬱で哀しいストーリー展開だが、そんななかで主人公すずのファッションがずっと品よくオシャレだったりするようなところで、バランス感がある表現をする作者さんだなぁと感じた(漫画トロピーク/謎の社会人漫画サークル)
■不老不死の主人公・すずと、彼女とともに生きるために毎日彼女を殺し続ける青年・サクの物語。第1話から遡及的に物語を進めることで、「第1話で示されたキャラクター性」を多面的に掘り下げていく。新人ながら、その手腕の確かさに感服(加山竜司/フリーライター)
■1話目で一気に持っていかれる(福丸泰幸/喜久屋書店漫画館京都店 店長)
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