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【ランキング 番外編】 このマンガだってすごい! アンケート参加者イチオシ単行本(7/1~7/31発売)

2016/09/04


毎月その月に読むべき新刊マンガをランキング形式でお伝えする月刊ランキング。
トップ10には惜しくもランクインしなかったものの、「このマンガがすごい!」が誇るランキング選者たちがオススメするマンガを、熱い推薦コメントとともに紹介するのが、こちらの番外編です。
推薦コメントを読んで気になる作品があったら、さっそく書店へGO!



『VECTOR BALL』雷句誠(講談社)【Amazon

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雷句誠が週刊誌に帰ってきた。謎の思念生命体、力押しだけではないバトル、顔芸と変なギャグ、それでいながら真剣な時のまっすぐさ。いろいろ詰まって楽しい(soorce/オヤジ漫画系ブロガー)


雷句誠の最新作。ギャグと熱い展開の塩梅に少年マンガを描き続けてきた先生の技を感じます。個人的には『金色のガッシュ』を超える作品になるのではないかとこれからの展開に期待してます!(麻野昌三/わんだ~らんど なんば店店長)



『ネオ寄生獣』岩明均(作)萩尾望都 ほか(著)(講談社)【Amazon

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様々な有名著者が『寄生獣』の世界設定を使って読み切りを寄せたトリビュート企画の新刊。パラサイト田宮良子の遺児の成長を描いた萩尾望都先生の『由良の門』のように元作品を誠実に延長したものもあれば、平本アキラ『アゴなしゲンとオレ物語』の主人公コンビが『寄生獣』ワールドへ傍若無人にのりこむギャグ作品までバリエーション豊かな一冊。『寄生獣』という作品に寄生された著者たちに生じる個体差を楽しもう!(宮本直毅/ライター)


「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ



『超人間要塞 ヒロシ戦記』大間九郎(作)まつだこうた(著)(講談社)【Amazon

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要塞内で繰り広げられるシリアス展開のそれっぽさと恋愛に関して直情すぎてやばい感じのヒロイン。この2つの歯車がガッチリ噛みあって力技で笑わせにきてる感じが最高! 好青年のようで掴みどころのないヒロシ君ですが、その内心は政局のごとく波乱に満ちているんですね(漫画トロピーク/謎の社会人漫画サークル)


人に見えるがそれが巧妙にできた要塞でありそのなかに無数の人が住むロボットである、というバカな設定を吹き出さずにまじめに展開するSFサスペンス。ストーリーものにしたこと、ギャグマンガとして展開しなかったことでおもしろさが増した(happysad/「マンガ一巻読破」管理人)


「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ



『AIの遺電子』山田胡瓜(秋田書店)【Amazon

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一部で話題となった1巻に引き続き「うー」と唸らされる内容の短編がぎっしり詰まっている。「うー」と唸らされるのは、それが近未来とSFのイメージを描いているようでいて、実際にはこの現代のこの現実を生きる我々にとって重大な問いを多く含んでいるためである。医療ものではあるが、根底にあるのは繊細なレベルでの「心」の動き。その喜びや悲しみや憎しみへと通じていく「心」の動きに強くシンクロナイズドさせられるものがある(森田真功/ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人)


ヒューマノイドの寿命や恋愛、人間のようで機械である彼らのあり方から、心と体の問題に分けいっていく手法に磨きがかかってきた(卯月鮎/書評家・ゲームコラムニスト)



『構成/松永きなこ』ピエール杉浦(作)清水しの(著) (スクウェア・エニックス)【Amazon

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最近流行の業界奮闘マンガ。専門的な職業を生業にする人がよく感じる「自分だけが何もできない、才能がない」という思考、そして、「それでもがむしゃらに努力しなくてはいけない」という流れを「構成作家」という業界でうまく描いている。もちろん努力の量が結果に結びつくわけではないが、何事にも挑戦し、くじけ、そして這いあがる主人公は応援したくなる存在。2巻以降に期待!(稀見理都/エロ漫画研究者)


ハガキ職人だった冴えない女子が放送作家を目指すお仕事マンガ。あまり知られていないテレビやラジオの裏方・放送作家とは何かを描く。好きな男子を振り向かせるためという不純な動機だが、その一本槍で業界に風穴を開けられるか今後に期待(太田和成/あゆみBOOKS五反田店コミック担当)


「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ



『ランド』山下和美(講談社)【Amazon

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この作品のすごみに驚倒し、深さにハマっている。「ランド」というものが何なのか、見えてきた部分とまだ見えない部分の加減がたまらない。見える部分が増えるにしたがって、だれが? なぜ? どういうこと?と知りたいことも増えてきて、ますます物語に引きつけられる(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)


「あの世」の全容が見えてきて、世界観が広がってきたが、それと同時に「この世」に対する疑問も膨らむ。「この先、どうなるの?」感がすごい(加山竜司/フリーライター)


「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ



『銃夢火星戦記』木城ゆきと(講談社)【Amazon

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2巻でいきなり大人時代の話になったものの、また幼児時代の話に戻った第3巻。これまでの『銃夢』と似たような話も、幼女が主役というだけで、まるでギレルモ・デル・トロの映画のようなファンタジー感が出るのがおもしろい。このまま幼女の話でお願いします(マクガイヤー/ブログ「冒険野郎マクガイヤー」管理人/ニコ生主)



『わたしのふしだら』大見武士(少年画報社)【Amazon

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『ぼくのふしだら』に続く、「ふしだらシリーズ」第2弾。人間の欲望と、葛藤、そこにつけこむ誘惑が蠢く、心をえぐる人間模様。俗にいう「心のすきま」を、圧倒的な肉感と性欲で描く、まさに大見先生の真骨頂とも言える作品(稀見理都/エロ漫画研究者)


女性の性の描き方が上手、何より「V」至上でない! 突如ダークサイドも混じるので大好きになった著者。前シリーズ『ぼくらのふしだら』はメフィストフェレス?と契約すると時間を止める能力を得るかわり胸にカウンターがつき異常に肉欲が更新、解消しないと発狂するという話だが誰ともセックスしない女子高生……。今回は大人版で若返り初めて恋した男子高生との至福の時を過ごしつつやはりセックスせず悶々とひとりで……。前作からさらにひねりがあり、大人だけに捨てられないものもあるリアルさ。次巻が楽しみ(澤水月/報道勤務、ライター、平山夢明mixiコミュニティ管理人)



『よろこびのうた』ウチヤマユージ(講談社)【Amazon

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老老介護の末の無理心中の焼身自殺。そんな凄惨な事件の裏側に何があったのか、を淡々とした独特の筆致で描く。死は避けられないもの。それをどう受け止めるのか、どう迎えるのか。生き方(死に方?)を考えさせられる作品(山本浩平/まんだらけうめだ店コミックスタッフ)


「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ



『フルーツ宅配便』鈴木良雄(小学館)【Amazon

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地方舞台のデリヘルもの。エピソードの主役はデリヘル嬢だが物語の視点は主人公である店長候補など経営側にある。彼らがある程度あたたかく、しかしビジネスという原理原則は外さないという節度ある態度であることが作品をビシっと締め、リアリティをもって読み手に迫ってくる(happysad/「マンガ一巻読破」管理人)



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