話題の“あの”マンガの魅力を、作中カットとともにたっぷり紹介するロングレビュー。ときには漫画家ご本人からのコメントも!
今回紹介するのは『マジェスティックプリンス』
『マジェスティックプリンス』のご担当者さんから、コメントをいただきました!
『マジェスティックプリンス』第11巻
創通/フィールズ(企画・原作) 綾峰欄人(マンガ構成) 新島光(作画)
小学館クリエイティブ ¥520+税
(2016年9月5日発売)
今秋には劇場版アニメの公開が予定されている『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』。それと連動して、BS11では全24話に新作の第25話をプラスした「マジェスティックアワー」が放映され、さらに当サイトでもオリジナルノベルが連載中……と盛りあがりを見せる「マジェプリ」ワールドだが、マンガ版での展開もまさに今がゲキアツ!
……と、最新刊の見どころをお伝えする前に、まずは本作の概要をおさらいしておきたい。
マンガ版『マジェスティックプリンス』は、アニメと同一の世界軸で展開する物語ではあるが、グランツェーレ都市学園を舞台とした「学園・青春もの」としての側面が強調された、完全なアナザーストーリーとして展開しているのが最大の特徴。
また、本作の主要人物の多くは、アニメ版のキャラクターと同じ遺伝子から誕生した、いうなれば「もうひとりの彼ら」であるのも重要なポイントだ。
主人公は「S(サラブレッド)級遺伝子」の持ち主でありながら、これといって戦闘の才覚を見せていないヒタチ・O・イズル。そして彼と同じく、本来は優秀な素質を持ちながら学園での成績が不振となっているクギミヤ・S・ケイ、スルガ・E・アタル、イリエ・D・タマキたち「チームラビッツ」のメンバーと同じ遺伝子を持つ面々に加え、コミック版のオリジナルキャラクターである謎多き少女、ラクシュラム・シュメリアを加えた5人が物語の主軸となる。なお、アニメ版のアサギと同じ遺伝子を持つアサギ・K・トシカズは、「学園のエース」として登場。
ちっとも“ザンネン”じゃないライバルポジションの彼も、アニメ版を知るファンには新鮮だろう。