第7位(72ポイント)
『ファイアパンチ』 藤本タツキ
『ファイアパンチ』
藤本タツキ 集英社
「祝福者」と呼ばれる特殊能力者が存在する氷の世界。炎の祝福者・ドマによって焼かれながら再生し続ける業苦とともに炎をまとう肉体を得た再生能力の祝福者アグニは、妹のかたき討ちのため、8年かけてベヘムドルク王都に侵入する。
連載開始から話題騒然のマンガの第2巻。
首だけになってもなお炎が消えないアグニを処分するため海へと向かう列車のなかで、さらに読者驚愕の“事件”が起こります!?
オススメボイス!
■あまりにも1話が強烈すぎたし、主人公の能力もかなり不自由で、今後どう話を展開させていくのかと思ったら、新キャラである映画マニアのトガタが大活躍! メタフィクションっぽいことを言いつつ、どんどん敵を殺していく姿は、アメコミの『デッドプール』を少し連想させますね(犬紳士/養蜂家)
■主人公を食う勢いのキレキャラが登場。物語がどう転じるか、予測不能(加山竜司/フリーライター)
■トガタのぶっとびと画面が輝く。生首をボールに見立ててのキャッキャウフフをやりきったのは、称賛に値する(黒鈴/電子書店スタッフ)
■1話の設定とインパクトで押しきるマンガかと思っていたら、2巻になりさらに衝撃的な展開になるとは夢にも思わなかった。「斜め上」とはこのマンガのためにある言葉です。口をあんぐりと開いたまま読みきる2巻(すけきょう/ブログ「ポトチャリコミック」管理人)
■1巻劈頭から展開していた奇怪な論理の綾が、またしても異様な化学反応を見せる。ともすれば出オチ感すらあったそれが、速度を落とさぬまま疾走している。おそらくは終わりに向かって走り出しているのだろうが、この無軌道電車がどこに行きつくものか楽しみでならない(raven/ディレッタント)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
第8位(62ポイント)
『FANTASTIC WORLD』 ひらのりょう
『FANTASTIC WORLD』
ひらのりょう リイド社
不思議な生物が生息する森にひとりぼっちで生活していたビコの目の前にある日、謎の殺し屋が出現した。
殺し屋が残した黒い球体は、ピコが想像した亡き母の歯に実体化して彼の友だちを自称。2人は森を抜けて冒険の旅に出る。
地球空洞説を大胆に取り入れた壮大なる冒険活劇が、見ごたえ充分のフルカラーで展開します!
オススメボイス!
■不思議な不思議な地下世界を舞台に繰り広げられる、カラフルで見たことのない生き物たちの冒険。2016年とびきりのファンタスティックアドベンチャーです!(漫画トロピーク/謎の社会人漫画サークル)
■地球の内側には知られざる世界が広がっている。人ならざる生物たちが生きる世界に生きる、ひとりの人間の物語。想像力の限界に挑むような様々な世界をフルカラーで描いてみせる大作だけれど、シリアスとコメディの振り幅が大きく、笑ったり涙したりしながらすらすら読める。装丁含めた本自体の存在感も注目です(山本浩平/まんだらけうめだ店コミックスタッフ)
第9位(56ポイント)
『野原ひろし 昼メシの流儀』 塚原洋一(画)臼井儀人(キャラ)
『野原ひろし 昼メシの流儀』
塚原洋一(画)臼井儀人(キャラ) 双葉社
サラリーマンの昼メシというものは、家族の知らない“男だけの世界”である。
これは少ないこづかいをやりくりしながら、安くてうまいこだわりの昼メシを求めてさまよう、ひとりのサラリーマンの物語。
『クレヨンしんちゃん』でおなじみのとーちゃんこと野原ひろしを主役にすえての公式スピンオフ。
知る人ぞ知る作者によるもので、早くも「ぐわ~っ ハマった~」という読者が!?
オススメボイス!
■「野原ひろしでやる意味あるのか」「『孤独のグルメ』のパクリではないか」と話題の本作だが、藤原啓治の声で脳内再生することによりじつに味わい深い作品となる。そういえば絵柄も『孤独のグルメ』の原型となった泉昌之の『かっこいいスキヤキ』を連想させられる。これからの二次創作は、同人はエロ、公式はグルメものと棲み分けされるのではなかろうか(マクガイヤー/ブログ「冒険野郎マクガイヤー」管理人/ニコ生主)
■国民的万年係長・野原ひろしが昼メシを喰らうだけという、昨今の飯マンガブームと「その手があったか!」という禁断のコラボ。ズルい。全ページ脳内再生余裕です(竹村 真志/三省堂書店 神保町本店・コミック担当)
■待望の単行本って感じです。ぶっちゃけ、内容は孤独のグルメなんですが、それに野原ひろしのキャラクター性が加わり、また別なおもしろさを醸し出しています。オススメ(種村理沙/KYTIMKYM管理人)
■『クレヨンしんちゃん』の“父ちゃん”が主役!! カツ丼がおいしそうで……。まだまだ昼メシの流儀がありそう!? 楽しみです(宮脇書店本店/コミック担当)
第9位(56ポイント)
『モディリアーニにお願い』 相澤いくえ
『モディリアーニにお願い』
相澤いくえ 小学館
東北の山のなかにある、バカでも入れるという小さな美大。
壁画の千葉幸太と日本画の本吉、そして洋画の藤本という同学年3人組は、日々の創作活動にあくせくしながら将来への不安をかかえつつも、ともに過ごしている。
全部が手描きというアナログな手法や、巧みな心理描写が話題に。田舎の美大生のリアル、教えます!
オススメボイス!
■美大マンガの傑作のひとつになりそう。制作にストレートに情熱を持つってすばらしい。描写もよく見ると凝っているし、『ハチクロ』に対抗する作品に育ってほしい(早川博志/恭文堂コミッククラフト店)
■絵のタッチが好き。なんといっても中身がいい。芸術で食べていくって難しいのだろうなあ。美大出身者は共感できる部分も多いはず(黒谷貴清/フリー編集者)
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