毎月その月に読むべき新刊マンガをランキング形式でお伝えする月刊ランキング。
トップ10には惜しくもランクインしなかったものの、「このマンガがすごい!」が誇るランキング選者たちがオススメするマンガを、熱い推薦コメントとともに紹介するのが、こちらの番外編です。
『オバケのQ太郎』の新装版や、「なかよし」60周年記念として発売された『きんぎょ注意報!』の復刻版など、懐かしいマンガもちらほら。推薦コメントを読んで気になる作品があったら、さっそく書店へGO!
『のみじょし』迂闊(竹書房)【Amazon】
飲んべぇによる、飲んべぇのための4コマコミックス。飲んで騒いでの三十路女たちの宴をのぞき見すれば、あなたも一杯やりたくなるハズ!(麻野昌三/わんだ~らんどなんば店店長)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
『いないボクは蛍町にいる』タナカミホ(講談社)【Amazon】
夏だからこそ読みたい、みずみずしい作品(卯月鮎/書評家・ゲームコラムニスト)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
『ラブやん』田丸浩史(講談社)【Amazon】
気がつけばいつの間にかアフタヌーン最長寿連載作品となり、そして気がつけばいつの間にか終わってしまった『ラブやん』。15年間ダメ人間でい続けてきたフサさんも、一番気心を知れてるラブやんと結んで、人並みに家庭生活を送れるようになったことには、やはり感動するものです。また、単行本のための描き下ろしもGOODです。(林子傑/海外翻訳者)
カズフサさんが立派な大人になってしまったので、僕もまじめに働こうと思いました(犬紳士/養蜂家)
『こんな私はダメですか?』シモダアサミ(祥伝社)【Amazon】
そんなことありません。オールOKですという男性読者、多いのではないでしょうか(恭文堂コミッククラフト店 早川博志/書店員)
『俺と悪魔のブルーズ』平本アキラ(講談社)【Amazon】
アニメにもなった大人気の最新作のおかげで、復活した平本アキラ先生の『俺と悪魔のブルーズ』。これはうれしい誤算でした。なじみのない題材と舞台背景ですが、それゆえ物語も予測不能です。純粋なギャグものではない平本先生はここにあり。『アゴゲン』や『監獄学園』しか読んだことない読者にもオススメです(林子傑/海外翻訳者)
『まとめ★グロッキーヘブン』みたおでん(講談社)【Amazon】
なぜこれがARIA連載なのか謎に感じるぐらい少年誌的ギャグを多分に要素を含んだギャグコメディ。設定勝ちな部分もあるので、この勢いを保ったまま突っ走ってくれれば最高(いづき/ブログ「おとよめ」管理人)
『なのは洋菓子店のいい仕事』若木民喜(小学館)【Amazon】
『神のみぞ知るセカイ』の若木先生の新作。前作の「女の子」から、今回は「スイーツ」を題材にしていて、「ケーキは断面が本体」など細かいウンチクも楽しい。無論オムニバスで登場する女の子もかわいらしく、今後が楽しみな作品(かーず/個人ニュースサイト「かーずSP」管理人)
『エリートジャック!!』いわおかめめ(小学館)【Amazon】
このマンガは、いい意味で女児向けマンガの典型だなっと思わせる内容で非常におもしろい! 基本的に主人公無双だし。読んでいてすごくスカっとします(種村理沙/「KYTIMKYM」管理人)
『オバケのQ太郎』藤子・F・ 不二雄/藤子 不二雄A(小学館)【Amazon】
かつて国民的大ブームを巻き起こしたQちゃんの新書判コミックスが、新装版で大復活! Qちゃんにノスタルジーをおぼえる大人たちも、Qちゃんを知らない21世紀の子どもたちも、みんなでQちゃんを満喫しちゃおう!!(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
出していただいてありがとうございますという感じで(大黒秀一/エンタメ系ライター)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
『恋して、涙。〜そんなつもりじゃなかったのに〜』小泉蓮(小学館)【Amazon】
小泉蓮先生は個人的に推していて、その新作です。(なみかわみさき/作家)
『微笑女Mitsu』玉樹庵(画)小堀 洋(作)(双葉社)【Amazon】
LINEマンガで連載中の一作だが、これが掘り出し物。玉樹さんは別名でWebマンガを連載していた頃より知っていたが、アクションよりこういうサスペンスのほうが合うのではないだろうか。何より絵がかわいらしい! 小池一夫の愛弟子・小堀さんの原作とマッチしております。少々ダレてきた気もするが、この先が楽しみであります(冬蜂/風俗情報サイト「フーゾクDX」制作部)
『きんぎょ注意報! なかよし60周年記念版』猫部ねこ(講談社)【Amazon】
ド田舎の中学校を舞台にした往年のコメディ少女マンガが復刻! ポテトチップス=「ポテチ」という略称をこの作品ではじめて覚えた人も多いのでは。コメディ系アニメでマンガ符号をそのまま画面に使うという演出が、ひとつの記念碑になったことでも有名ですね(宮本直毅/ライター)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
『パラダイス 新田章作品集』新田章(KADOKAWA)【Amazon】
「モーニング・ツー」にて『あそびあい』を連載していた新田章、初の短編集。「月刊コミックビーム」に‘09年から’12年までに掲載された作品より全5作品を収録。鍵を失くした少女「かぎっこ」がよかった! 『あそびあい』とはまったく異なる作風ですぐれた作家の眼が堪能できる短編集だ(今村方哉/レコード会社勤務)
『三十路とレディ』りべるむ(一迅社)【Amazon】
ほぼ会話だけで「経血好きの養護教諭」と「それに惹かれる女子高生」の恋愛を描くということに成功している。社会的にみれば歪なんだけど、2人の関係だけみるとまっすぐにお互いを好きという感じがとてもよく出ている。(紙屋高雪/ブログ「紙屋研究所」管理人)
『響〜小説家になる方法〜』柳本光晴(小学館)【Amazon】
読者の予想を裏切る展開と圧倒的なおもしろさがたまらない。この2巻では実力はそこそこあるけど売れない作家が、響の峻烈な才能に打ちのめされ断筆し、その後幸せな人生を送ったというエピソードが印象的だった(フラン/ブログ「フラン☆Skin」管理人)
『響~小説家になる方法~』は、現時点ではタイトル詐欺(笑)みたいなものです。しかし、このインパクト抜群な主人公がこれからどうタイトルにたどり着くのかは、やはり見逃せないおもしろさはあります(林子傑 /海外翻訳者)
『蝉丸残日録』ツナミノユウ(講談社)【Amazon】
サラリーマンあるあるとセミあるあるの謎の融合!?(卯月鮎/書評家・ゲームコラムニスト)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
『わたしの日々』水木しげる(小学館)【Amazon】
93歳の水木しげる先生が、特にオチもないような日常を描いているのだが、それが最高におもしろい! 先生には妖怪のように長生きして、ずっとマンガを描いていてもらいたい(芝原克也/日本出版販売コミックチームチーフ)
『闇の守り人』上橋菜穂子(作), 結布(画)(朝日新聞出版)【Amazon】
上橋 菜穂子さんの大人気シリーズ「闇の守り人」コミックス化です。小説苦手の方々は、ぜひこちらを!(旭屋書店 なんばCITY店 平田/旭屋書店 なんばCITY店 コミック担当)
『繋がる個体』山本中学(講談社)【Amazon】
いまどき珍しい、ほとんどキャラの関係性だけで読ませる直球のラブコメ。魔性の無軌道JKここみちゃんのガード甘さにはハラハラしっぱなし。ついつい保護者目線で読んでしまいます(漫画トロピーク/謎の社会人漫画サークル)
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『高嶺と花』師走ゆき(白泉社)【Amazon】
花ちゃんと高嶺さんの掛け合い漫才の威力は1巻より落ちたものの(いやでも充分おもしろいです!)、そのぶん糖度が上がってニヤニヤしっぱなしです。高嶺さんはどうやってナマコとのキスから立ち直ったのか……知りたい(笑)(りる/感想系ブログ『空夢ノート+』管理人)
『のぼる小寺さん』珈琲(講談社)【Amazon】
ボルタリングする小寺さんを愛でるマンガ。とにかくそのひと言で説明できるマンガ。小寺さんから目が離せない。離せない……(福丸泰幸/喜久屋書店漫画館京都店 店長)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
『女神たちと』河井 克夫/近藤ようこ/やまじえびね/二宮亜子 ほか(KADOKAWA)【Amazon】
河合克夫さんの原作に女性作家が絵をつけるというコラボ集。大瀧詠一さんの「ア・ロング・バケーション」を女性ボーカルでカバーしたアルバムってあったなあと思い出しました。テーマが「神話」でどこか崇高でありつつも河合克夫さんの持ち味の力の抜け具合、外し具合が絶妙でなおかつ女性作家の持ち味がからまってたまらないことになってます。とりわけ近藤ようこさんの「蛍の僧都のこと」が圧巻(でありながら大笑いできる)(すけきょう/ブログ「ポトチャリコミック」管理人)