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11月2日は死者の日 『死者のささやき』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/11/02


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

11月2日は死者の日。本日読むべきマンガは……。


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『死者のささやき』第1巻
森素子 秋田書店 ¥390+税


11月2日は、キリスト教では「死者の日」と定められている。
死者の日は「万霊節」とも呼ばれ、すべての霊のために祈りが捧げられる日だ。
だいたい、日本のお彼岸と近いニュアンスの日だと思ってもらえばいいだろう。
メキシコでは特に盛大な祝祭が行われ、無形文化遺産にも登録されている。色とりどりの骸骨が大量に飾られているのを、テレビでご覧になった方もいるのではないか。

前日の11月1日は「万聖節」=諸聖人の日で、天国に行ったすべての聖人や殉教者を思い、ミサを行う。
それに対して死者の日は、まだ天国に行けない人、または亡くなってからあまり時間が経っていない死者に対して祈りを捧げ、昇天を願うものだ。

では、まだ天国に行けない、浮かばれない死者とはどういう存在だろうか。
たとえば伝えたいことがある、晴らせない恨みがあるなど、この世にまだ未練が残っている状態でいる場合が多いはずだ。
そんな死者たちの声を聞くことができるのが、このマンガに登場する美貌のカメラマン、辻井。
突然他人の声でしゃべり出したり、撮影時の写真に念写が混じるなど、彼の霊媒としての能力が死者の想いを地上へと降ろす手助けになる。

いっぽう、そんな辻井のことがが気になってしかたがない主人公の美央。
彼女は、格別鼻がいい。ごくかすかな残り香でさえ感じ取れる、犬並みの嗅覚の持ち主だ。
美央と辻井、2人が様々な事件を解決していくサスペンスミステリーなのだが、ヒントとなるのが目に見えない霊の声や匂いなのがおもしろい。
辻井と美央の力で、死者の報われない想いは浄化されることになる。それはある意味で、死者に向ける祈りと同義だろう。

今日は少しだけ、身近な死者に想いをはせ、祈りを捧げるのも悪くないのではなかろうか。



<文・山王さくらこ>
ゲームシナリオなど女性向けのライティングやってます。思考回路は基本的に乙女系&スピ系。
相方と情報発信ブログ始めました。主にクラシックやバレエ担当。
ブログ「この青はきみの青」

単行本情報

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