365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
1月31日は『新婚さんいらっしゃい!』が始まった日。本日読むべきマンガは……。
『コミック版 新婚さんいらっしゃい!』 第1巻
上杉可南子/たちばなかおる/緒方貴子/坂本つくね
柏屋コッコ/秋月カイネ/芹沢梨花/土屋朝子
青月まどか/高宮ニカ 双葉社 ¥926+税
今も続く長寿バラエティ番組『新婚さんいらっしゃい!』が始まったのは1971(昭和46)年の1月31日のこと。
新婚夫婦が登場し、そのなれそめや結婚生活を語る形式はスタート以来変わっていない。
第1回目から司会を務める桂文枝(開始当時は桂三枝)と7代目アシスタント・山瀬まみのコンビも抜群で、日曜の午後のまったりムードにぴったりだ。
ちなみに本番組は2015年7月、同一司会者によるトーク番組の最長放送としてギネス世界記録に認定されている。
司会の妙はもちろんだが、登場する新婚カップルたちのユニークさにはいつも驚かされるばかり。
そこで2015年に放映45周年を記念し、番組に登場したカップルたちのエピソードをマンガ化したのが本作である。
年下のイケメン夫は、つきあい始めたころ「7股」交際中!? 両親の再婚で出会った義理の兄妹同士で結婚、なんて少女マンガにありそうなエピソードの持ち主も。
また、高校野球の注目選手と騒がれたカレが甲子園に出場、「ホームランを打ったら一生一緒にいてほしい」と、それこそドラマ顔負けのプロポーズも! 惚れた相手をゴリ押しで射止めたエピソードに爆笑しつつ感心したり。
クドいようだが、これらはすべてフィクションだ。笑えて泣けて……すべてハッピーエンドのアンソロジーコミック。
当シリーズは現在も月刊誌「Jour すてきな主婦たち」で連載中だ。『新婚さんいらっしゃい!』ファンは、コミック版もぜひご一読を!
<文・粟生こずえ>
雑食系編集者&ライター。高円寺「円盤」にて読書推進トークイベント「四度の飯と本が好き」不定期開催中。
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