【重版御礼!!】『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』 はみ先生インタビュー コミカライズの話、絶対釣りだと思ってた![1/2]
ずっと隠していた漫画家という夢
――そもそもマンガを描きはじめたきっかけというのは。
はみ いつからでしょう……。気がついたら描いてました。もー『ドラえもん』とか、すごい大好きだったので。
――「漫画家になろう」と具体的に意識したのは。
はみ 子どもの頃から、ぼんやりと漫画家なりたいとは思っていたのですが、どうしたらいいんだろうって。あとわたし、「漫画家になりたい」って言うのが恥ずかしくって。
――ではひとりこっそりと決意を胸に秘めていた感じですか。
はみ 子どもの頃って「将来の夢」を聞かれたりするじゃないですか。そういう時は、バレーボールの選手になりたいって答えてました。
――バレーボールの選手!? なぜ!?
はみ 夢のある子どもを装いつつ、本心は言いたくないっていう。とりあえずスポーツ選手って言っとけみたいな。
――それはいつぐらいの時ですか?
はみ 小学校低学年くらいの時ですかね。「漫画家になる」っていうのが恥ずかしいんじゃなくて、本当は「何になりたい」とか人に言うこと自体がいやだったんです。
――将来の夢は言いたくない。そう思いながらも、どうしても聞かれることがあるから、その時は「バレーボールの選手」と答えるようにしようと。
はみ こっそりとなれたらいいなって。なので中学、高校になると、将来のことは、だれにも言わなくなりましたね。
――『ドラえもん』が好きで、自然とマンガやイラストを描いていたということですが、成長するにしたがって、多くの作品にふれることになると思うのですが、強く影響を受けた作品などは。
はみ なんだろう……友だちの持ってきた「ガンガン」に載っていた、『魔法陣グルグル』を読んで、わーこんなマンガももあるだーってなり。
――マンガ=『ドラえもん』みたいなところから、『グルグル』は衝撃を覚えますよね。いっきに世界が広がったんじゃないでしょうか。
はみ ただそのあと、マンガを読むのがわりと恥ずかしいみたいなふうになってしまって。自分では絵を描いたりしていたんですけど、しばらくずっとゲームばっかりやってて。なので影響っていうとゲームと、あとアニメの方が大きいですね。