ラストはもう決まっている!?
気になる今後の展開

――気になる今後の展開ですが。

雲田　9巻に告知が出ていますが、そろそろ終わりが見えてきた段階です。

――もうラストの展開は決まっているんですか？

雲田　初めての連載で不安だったので、ざっくりとですが、最初に決めてました。年表を作ってラストまで決めて、その年表の合間合間がだんだん膨らんでしまったという感じでした。キャラが勝手に動くということもよくありましたので。

――誰が一番動きました？

雲田　与太郎ですね。本当に「お任せ」で大丈夫なので、ネームとは全然違う表情になることも何度もありました。ネームでは泣いていたのに、いざ描いてみたらキリッとした表情になっていたり。こういう状態は私の意志とは違う感じで、すごく幸せを感じます。

泣いたり笑ったり怒ったり表情豊かな与太郎。与太郎は読者を惹きつける吸引力がすごい！

――ちなみに、ラストに扱う演目はもう決まってます？

雲田　ああ、それはまだ決まってないんです。

――どのような結末を迎えるのか非常に楽しみです。

雲田　いつもは、先の展開を他人に言うと、こぼれてなくなる感じがするので言わないんですが、最後まではっきり見えたあたりで講談社の担当さんに今後の展開を説明する機会がありまして、いろいろ喋りましたら、「えーっ！」て、たいへんビックリされました。私の口ベタが悪い気もしてるんですが（笑）。

――今から心待ちにしています。本日はありがとうございました！

『昭和元禄落語心中』最新第9巻絶賛発売中！

取材・構成：加山竜司