第8位 いじめっこ王子の本気アタックも時すでに遅し!?
『コスプレ☆アニマル』栄羽弥
『コスプレ☆アニマル』第14巻(全14巻)
栄羽弥 講談社
教師を目指す大学生・南リカは、コスプレが大好き。
教育実習先の高校で出会った元(はじめ)とつきあっています。
元とリカはとっても仲よしですが、恋愛に不安はつきもの。
いじめっこ王子ことアラタは、その隙につけこみます!(いけいけ!)
アラタは、元の親友で、顔よし、頭よし、家柄よしの3拍子そろった黒髪イケメンですっ。
リカを手に入れるために、どんどん強気にアタックします!(私もせまられたい!)
一方で「苦労してでも手に入れたいって思ったのは あんたが初めてなんだ」と顔を赤くしながらリカに告白している姿は、もうかわいくてかわいくて……!
最後は、元との恋のバトルに敗れるアラタですが、自分と元の間で苦しむリカを見て、あえてリカを突き放すようなことを言うアラタは、やっぱりかっこいい!
やっぱり“2番手男子”のほうが、ぜったいいいと思いませんかっ!?
最終14巻の表紙がアラタで、アラタの番外編が収録されているのも、きっとアラタ人気あってのことだと私は信じてますよっ。
第9位 心優しき動物大好き少年は恋も親友に譲ってしまう!?
『学園アリス』樋口橘
『学園アリス』第4巻(全31巻)
樋口橘 白泉社
突然転校してしまった大親友・今井蛍を追いかけ、主人公・佐倉蜜柑が向かった先は、天賦の才能“アリス”を持つ者だけが入学を許されるという「アリス学園」。 (なんだか怪しい学園!?)
蛍と再会できてひと安心の蜜柑ですが、強力なアリス(炎が使えます!)を持つ男の子・日向棗に目をつけられてしまって……。
棗は幼くして人をも殺めることができるほどの力をもってしまったがゆえに、学園から危険な任務を任されることも。
完全に心を閉ざした子に育ってしまいました。
最初は蜜柑をいじめていた棗ですが、明るくて前向きな蜜柑に恋心を抱きます。
一方蜜柑も棗のことを好きになり、相思相愛に!
その後、2人を引き裂く様々な困難が訪れます。そのなかで、蜜柑の出生の秘密が明らかになったり……全31巻の壮大な物語が展開されるのです。
棗も文句なしにかっこいいのですが、もうひとり注目してほしい男の子が。棗の親友・ルカ(通称・ルカぴょん)です!
ルカぴょんは動物に好かれるアリスを持っていて、いつもウサギを腕に抱えています。(かわいい!)
優しい彼は、棗よりも先に蜜柑への恋を自覚しながらも、親友である棗と蜜柑の幸せを考え、2人を見守るのでした。
蜜柑がとある事情でアリス学園を離れることになったときも、「ずっと待ってる……棗と二人で」と、最後まで親友の気持ちを大事にしたルカぴょん。
なんとかルカぴょんの想いも報われてほしいと願うばかりです。
第10位 謎の美青年がヒロインを想って自己犠牲!?
『BASARA』田村由美
『BASARA』第24巻(全27巻)
田村由美 小学館
ある日、主人公・更紗(さらさ)は、「赤の王」と呼ばれる残虐な王・朱理によって、圧政に苦しむ民衆を救う「運命の子供」と予言されている兄・タタラを殺されてしまいます。
このとき更紗は、自ら運命の子供・タタラとして、赤の王を滅ぼすために戦うことを決心するのでした。(女の子なのに強い子!)
赤の王と戦う準備を着々と進める更紗ですが、一方で、赤の王とは知らずに朱理と出会い、なんとお互いに惹かれあっていたのです!(びっくり!)
しばらくはまったくお互いの素性に気づかない2人ですが、バレるのは時間の問題で……赤の王VSタタラの最終決戦を前に、更紗=タタラ、赤の王=朱理と、互いに認識してしまいます。
完全に朱理と恋に落ちてしまった更紗ですが、この戦いのために、多くの犠牲者を出してきました。
もはや更紗ひとりの問題ではないんです。
タタラとしての宿命、ひとりの少女としての自分……最後に更紗が選んだのは!?
約18年にわたる連載を経て完結した大作には、数々のドラマがありました。
そのなかでも特に物語を盛り上げた重要人物、それが揚羽(あげは)です!
揚羽といえば、なんといっても更紗との出会いが衝撃的ですよね。赤の王に殺されそうになった更紗を助けたために、左目を刺されてしまうんです。
その後も、時に厳しく、しかし深い愛情を持って更紗を導くのでした。
自らの命をかえりみず、更紗のために戦った揚羽こそ、“2番手男子”の鏡なのです!
番外編 メガネ優等生の愛は重い!?
『愛と誠』梶原一騎(作)ながやす巧(画)
『愛と誠』第1巻(文庫版全10巻)
梶原一騎(作)ながやす巧(画) 講談社
財閥のお嬢様・早乙女愛は、高校生になり、幼い頃命を助けてくれた恩人・太賀誠と偶然再会します。
愛の命を救った際に、眉間に三日月キズが残ってしまった誠は、不良になっていました。(ショック!)
命の恩人である誠を、ひそかに想い続けてきた愛は、なんとか誠を更生させようと、愛の通う青葉台学園に転入させます。献身的に誠に尽くす愛ですが、誠は学園で問題ばかり起こすんです。
そんな愛を支えていたのは、愛のクラスメートである石清水弘クンでした!
マンガ界の“2番手男子”の先駆けにして、異端のキャラクター! 彼の名言「早乙女愛よ 石清水弘は きみのためなら死ねる!」はあまりにも有名ですよね。
こんな風に自分のことを想ってくれる人が現れたら、ちょっとほだされちゃうかも!?
ちなみに2012年に公開された映画『愛と誠』で石清水を演じたのは、斎藤工さんでした。(かっこいい!)