一覧へ戻る
第7位（48ポイント）
『東京喰種 トーキョーグール:re』 石田スイ
『東京喰種 トーキョーグール:re』
石田スイ 集英社
前作『東京喰種 トーキョーグール』から2年後の世界。人間を食らう亜人種・喰種（グール）を取り締まる「喰種対策局」の三等捜査官・佐々木琲世を新たな主人公として、戦いは新たな局面に突入する。
読者を騒然とさせたラストも記憶に新しい前作から、個性豊かなキャラクター造型や秀逸な世界設定を継承し、好調なすべり出しを見せた本作。さらなる新展開を期待する声もアンケート参加者の皆さんから聞こえてきます。
オススメボイス！
■シリーズの再展開の始まりとしては、理想的なスタートを切れたと思います。まるでウィザードリィのシナリオ4……っていっても、誰もわからないか（苦笑）（境真良／国際大学GLOCOM客員研究員）
■まだまだ売れ続けています！（「宮脇書店」本店／コミック担当）
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ！！
第8位（42ポイント）
『おかえりなさいサナギさん』 施川ユウキ
『おかえりなさいサナギさん』
施川ユウキ 秋田書店
タイトルのとおり、一部で熱烈な人気を誇った『サナギさん』の続編。いつも笑顔のサナギさんと、表情の変わらないフユちゃんが、ボケとツッコミ、そしてときにブラックーユーモアをたくみに織り交ぜながら、言葉遊びを展開します。
約6年ぶりの再開ながら、そのブレない作風に往年のファンが、そして鋭さを増した言葉選びのセンスに新規読者が、それぞれ高く評価していました。
オススメボイス！
■『サナギさん』はやっぱりおもしろい！ おかえりなさい！（ササナミ／ブログ「雑食商店街3373番地」管理人 兼 書店員）
■変わらないサナギさんワールド。鋭さと着目点の捻り方も健在、いや、さらに増したか、とも。（soorce／オヤジ漫画系ブロガー）
■過去のテンションとあたたかさそのままに、言葉遊びがさらに洗練され、ブラックユーモアマシマシで、とても楽しい！ おかえりなさい！（たまごまご／ライター）
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ！！
第8位（42ポイント）
『福島鉄平短編集 スイミング』 福島鉄平
『福島鉄平短編集 スイミング』
福島鉄平 集英社
かわいいけれども少し変わり者で、どこか近寄りがたい存在の優等生・マドカさんが気になるオサムくん。2人の接点は「クラスとスイミングが一緒」ということだけで……。表題作にあたる「月・水・金はスイミング」ほか、描き下ろしを含む4作品を収録した短編集。
なんと第2位の『アマリリス』と同時に発売された、福島鉄平のもうひとつの短編集が、第8位にランクイン！ こちらは少年誌で発表した作品をメインに収録。いま話題の作家の「原点」がわかるかもしれません。
オススメボイス！
■同時に発売された『アマリリス』もおもしろく読みごたえがありましたが、「月・水・金はスイミング」を収録している、こちらを選びました。表題作を読切で読んだ時の衝撃。本当にこのために毎週「ジャンプ」を買っていたんじゃないか、というぐらいおもしろかった印象があったんですが、「ジャンプ」の読切はコミックスにならないことが多いので、これもそうなるのかな……と思っていたところの、まさかの短編集。こうしてこれだけの才能が改めて発表されたことが嬉しいです。長く紹介していきたいコミックスです（塚本浩司／「COMIC ZIN」商業誌部門責任者）
■『アマリリス』とあわせて秀逸。大人にこそズキッ、ドキッとくる描写が満ちていて、それでいて温かな味わい。すぐれた児童文学……というとありきたりだけれど、文学としての深遠さ、あくまでマンガであることの軽妙さの配分も絶妙で、胸に迫ってくる。題材の幅広さ、キャラクターの感情描写の奥深さもすごい（渡辺水央／ライター）
第10位（36ポイント）
『忘却のサチコ』 阿部潤
『忘却のサチコ』
阿部潤 小学館
アラサー編集者・佐々木幸子は、これまで仕事もプライベートも順風満帆な人生を送ってきた。しかし彼女の婚約者・俊吾さんは、なんと結婚式当日にまさかの失踪……。婚約者とのことを忘れるために、幸子はおいしいものを食べた時に得られる“忘却の瞬間”を求め、美食に没頭し始める！
グルメマンガブームの最終形か？、という声も聞かれる作品。ランキング集計期間終了間際に発売されたにもかかわらず、見事ランクインしたことからも、かなり注目されていることは明らかです！
オススメボイス！
■食べ物漫画としてもちろんおもしろいのですが、それ以上にサチコさんのキャラクターにKOされました。29歳の文芸誌編集者でデキる女……と思わせといて、いろいろおかしい。大まじめなのにおもしろい、ギャップマンガとしても楽しませていただきました。満腹至福（杉山陽一／「COMIC ZIN」秋葉原店 コミックバイヤー）
■主人公がマジメになればなるほどおもしろくなってしまう……というのは佐々木倫子作品にも通じるセンスかも（早川博志／「恭文堂」コミッククラフト店）
■「また食い物マンガかい！」と言うぐらいグルメマンガが出てきている昨今ですが、設定を超えるおもしろいキャラが出てくる本作。キャリアウーマンとして完璧に見えながらどこか抜けている、スキのあるところは、読み手に安心感を与えてくれて魅力的です。今後もサチコさんの一生懸命さとそこから巻き起こるドタバタを期待したいです。そしてぜひ幸せになってほしいですね（塚本浩司／COMIC ZIN 商業誌部門責任者）
今回のアンケートに協力してくださった皆様方
粟生こずえ（編集者・ライター）【URL】／ アキミ（ブログ「ボーイズラブを読む！」管理人）【URL】／ 旭屋書店 なんばCITY店 平田（「旭屋書店」なんばCITY店 コミック担当）【URL】／ 井口啓子（ライター）【URL】／ いけさん（ブログ「いけさんフロムエル」管理人）【URL】／ 稲垣高広（ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人）【URL】／ いのけん（麻雀マンガブログ管理人）【URL】／ 今村方哉（レコード会社勤務）／ 卯月鮎（書評家・ゲームコラムニスト）【URL】／ 梅本ゆうこ（ブログ「マンガ食堂」管理人）【URL】／ エロ上司/とらのあな【URL】／ 太田和成（「あゆみBOOKS」五反田店 コミック担当）【URL】／ 大西祥平（マンガ評論家）／ 小田真琴（女子マンガ研究家）【URL】／ かーず（「かーずSP」管理人）【URL】／ ガイガン山崎 【URL】／ kaito2198（海外翻訳者）【URL】／ かとうちあき(「野宿野郎」編集長(仮))【URL】／ 門田克彦 よるのひるね/よるひるプロ（古本カフエ的店舗と復刻出版など）【URL】／ 紙屋高雪（ブログ「紙屋研究所」管理人）【URL】／ 加山竜司（フリーライター）【URL】／ 川原和子（マンガエッセイスト）【URL】 紀伊國屋書店 新宿本店（書店員）【URL】／ 稀見理都（エロマンガ家インタビュアー）【URL】／ 恭文堂 コミッククラフト店 早川博志（書店員）【URL】／ 倉持佳代子（京都国際マンガミュージアム研究員）【URL】／ KT.（マンガと装丁の紹介ブログ「良いコミック」管理人）【URL】／ 劇画狼（マンガ始末人）【URL】／ 小林美姫（フリーエディター、ライター）【URL】／ 境真良（国際大学GLOCOM客員研究員）【URL】／ ササナミ（ブログ「雑食商店街3373番地」管理人 兼 書店員）【URL】／ さすらい（ブログ「（怒りの以下略）」管理人）【URL】／ 東雲騎人（イラストレーター）／ 白峰彩子（書誌屋）【URL】／ 杉山陽一（COMIC ZIN 秋葉原店コミックバイヤー）【URL】／ すけきょう（「ポトチャリコミック」管理人）【URL】／ soorce（オヤジマンガ系ブロガー）【URL】／ たまごまご（ライター）【URL】／ 塚本浩司（コミック・同人誌専門書店「COMIC ZIN」商業誌部門責任者）【URL1】【URL2】【URL3】／ 辻真先（ミステリ作家・アニメ脚本家）【URL】／ トシ（芳林堂コミックプラザ書店員）／ ナデガタ（ブロガー）【URL】／ 奈良崎コロスケ（雑食系ライター）【URL】／ 八戸（4コマレビューブログ「素晴らしい日々」管理人）【URL】／ 浜波孝至（「BOOKSなかだ」魚津店 営業担当）【URL】／ 廣澤吉泰(ミステリコミック研究家)／ 福丸泰幸（「喜久屋書店」漫画館京都店 店長）【URL】／ 南信長（新保信長）／ 宮本直毅（ライター）【URL】／ 宮脇書店 本店（コミック担当）【URL】／ もみちゃん（大手インターネットカフェ コミック担当）／ 森田真功（ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人）【URL】／ 八尾美映子（「三省堂書店」神保町本店 コミック担当）【URL】／ 山内康裕（「マンガナイト」代表）【URL】／ 山脇麻生（ライター＆編集者）【URL】／ 吉村和真（「京都精華大学」国際マンガ研究センター センター長）【URL】／ りる（感想系ブログ「空夢ノート＋」管理人）【URL】／ 渡辺水央（ライター）／
