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【ランキング 番外編】 このマンガだってすごい! アンケート参加者イチオシ単行本(2/1~2/28発売)

2015/03/28


『親父の愛人と暮らす俺』玉置勉強(幻冬舎 )【Amazon

うまい……さすがすぎ。タイトルどおりながら、ほのぼのしてた前巻から展開! 少しだけ闇がほの見えるその加減が絶妙。シンプルな描線、練りに練り削がれたセリフから立ちのぼる性的要素の色気が想像を膨らまさせ……。え、少年誌なんだこれ! そして次巻に気になりまくるヒキ……もう次が読みたいです。同時期に3冊も出るなんて長年の玉置ファンには夢のようです(澤水月/報道勤務。ライター。mixi平山夢明コミュ管理人)

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『アンゴルモア 元寇合戦記』たかぎ七彦(KADOKAWA)【Amazon

戦国ものでも、ほとんど見たことがない題材「元寇合戦」。山場である戦のシーン以外も描き込んでいて、そこもしっかりおもしろい(麻野昌三/わんだ~らんどなんば店店長)



『Stand Up!』山川あいじ(集英社)【Amazon

ああ、こうくるのか。そもそも教室内の立場が違っていたカップルの、そのピュアラブな関係が本筋なのかと思いきや、ワキの人物たちが充実してきたことで、恋愛だけではすべてを語りきれないような学校生活の別の側面が大きく開けている。コンプレックスが重要なキーであることは以前と変わらぬまま、作品自体に新しい魅力と広がりとが生まれているのである。他愛がないにもかかわらず、残酷でいて、とても柔らかい青春の風景を(絵のレベルでも、物語のレベルでも)鮮やかに切り取っている(森田真功/ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人)

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『僕らの境界』関谷あさみ(茜新社)

作者の成年マンガとしては、じつに7年ぶりの単行本。ほとんど短編だが、一部繋がりを感じる作品群。現在を描きながら「2人の関係の終わり」を暗示させるところに、作者の器用さを感じる。しかしながら難しく考えてモヤモヤ感などを抱いたとしても、そんなもの脳裏から蹴飛ばして、後で冷静になってから考えればいい。そう思えるくらいに作者の描く女の子はエロくて、かわいすぎるのである(マキタマキナ/漫画愛好家)



『妻しか女性を知りません』石原まこちん(KADOKAWA)【Amazon

『THE3名様』の石原まこちんによる虚実入り混じった(?)コミックエッセイ。女性と違い、結婚し子どもがいても深くこじれている男性の姿がフラットに、でもじっとりと描かれていて興味深い。作者インタビューもあわせて読みたいところ(和智永妙/ライターたまに編集)

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『いぬやしき』講談社(奥浩哉)【Amazon

まとめサイトでも話題になった、衝撃のシーンからはじまる新展開。後半の主人公活躍よりも前半のどこかシュールだけど現実と地続きの不条理惨劇を「これでもか」とばかりのスーパーリアル描画で説き伏せられる。この快感よ。このやりたい放題っぷりは21世紀の『BE FREE!』(江川達也)かなと(すけきょう/ブログ「ポトチャリコミック」管理人)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ



『サウダージ』カリブsong(作)田辺剛(画)(KADOKAWA)【Amazon

文学作品を下敷きにしたコミカライズ作品が多くあるなかで、しかし、ここまで大きく飛躍したマンガはめったに見ない(happysad/マンガ一巻読破管理人)



『ギャングース』肥谷圭介(画)鈴木大介(ストーリー共同制作)(講談社)【Amazon

やはり近年のアウトロー系では群を抜いている。刺激的なストーリー展開と、緻密な犯罪描写の裏に、作者(肥谷&鈴木)の義憤と弱者への愛が常に寄り添う。今巻では、カズキのバックボーンも明かされ、読みごたえがあった(ツクイヨシヒサ/マンガ評論家)

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「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ



『新装版 ベムハンター・ソード』星野之宣(講談社)【Amazon

巨匠が十数年ぶりに描く新エピソードを納めた第2巻。異形の異星生物の生と死をめぐる物語に巨匠の円熟をみる思い。おっぱい生物・ブランチが登場しないことだけが残念(マクガイヤー/ブログ「冒険野郎マクガイヤー」管理人/ニコ生主)



『姫と呼ばないで』地下(KADOKAWA)【Amazon

オタサー内で繰り広げられる、「オタ女」の戦い! きづきあきら著の痛いオタクマンガ『ヨイコノミライ』を読んだときと同じ、オタクならではの怖さを感じる。自分がサークルに入る前に、このマンガを読んでいたらきっとオタサーには入っていなかったかもしれない(稀見理都/マンガ家インタビュアー)

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『KISS×DEATH』叶恭弘(集英社)【Amazon

待望の叶恭弘の最新作。キスが鍵を握る作品というのは昔からいろいろありますけど、体を支配する異星人の囚人を引っ張り出す手段になっていて、しかも体を支配されている女子高生たちがそれを望んでいるのがおもしろいですね。生存を賭けたキスバトルの先に主人公のハーレムが待っているのか、それとも破滅が待っているのか、じつに楽しみです(いけさん/ブログ「いけさんフロムエル」管理人)



『九十九の満月』小雨大豆(講談社)【Amazon

妖怪好き、和風異世界好きにはたまらない。「ニコニコ静画」とは違う、マンガならではのよさもある(卯月鮎/書評家・ゲームコラムニスト)

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『ゆとりノベライズ』渡辺伊織(芳文社)【Amazon

業界あるあるネタというよりも、「夢にむかってがんばる女の子」を主題として描かれていて、作中の主人公・都ゆとりに励まされるよう。先輩作家・里美のエキセントリックさなどいろんな見どころがある(かーず/個人ニュースサイト「かーずSP」管理人)



『咲くは江戸にもその素質』沙嶋カタナ(KADOKAWA)【Amazon

「comico」連載のマンガで特に人気が高い本作が、めでたく単行本化。江戸時代の少女たちが、もし小説『南総里見八犬伝』の男キャラ同士が恋愛関係にあったら……と妄想する趣味に目覚め、その資質をエスカレートさせていく内容だ。そう、いわゆる「腐女子」物語だが、江戸時代には腐女子だとかカップリングだとか受け・攻めなんて概念はない。そのため一つひとつ自力で考え方や用語を編み出していく少女たちの、たくましさと健気さ。あくまでコメディなのだけど、キャラクターを愛するということの根本的なところを見せられるようで、不思議な感動すら覚えてしまう(宮本直毅/ライター)

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『それが世界のフツーになる』高木しげよし(画)綾奈ゆにこ(作)(一迅社)【Amazon

1巻とはまた違ったテンポで進むストーリーがいい。「フツー」の概念がころころ変わる世界でもがくフツーじゃない子どもたちが、フツーの日常を送る。そんなシーンの一つひとつがとても愛らしくて好き(ちょうあゆ/編集)



『ドラゴン騎士団Ⅱ 祝福の黒と破滅の白』押上美猫(新書館)【Amazon

まさかの続編、しかも500年後という設定に驚いてしまいました。前作に残された伏線が解消されるとうれしいですね。懐かしいキャラクターに出てきまして、思わず「おかえりっ!」と言ってしまったり(種村理沙/「KYTIMKYM」管理人)

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