『リリックメード』 斎藤岬
『リリックメード』第1巻
斎藤岬 幻冬舎 \630+税
(2014年11月21日発売)
アニメや特撮を好むオタク女子高生・百々花はある日、人語を操る飼い猫に出会い、悪の組織に注意せよ、という警告を受ける。
悪の組織はどういう攻撃を仕掛けてくるのか? そして元・魔法少女がふたたび魔法少女に戻るのかどうか? 味方も敵もはっきりしない手探りの状況下で、百々花たちの運命は――と、「戦いが終わった後の魔法少女たちの戦い」を描いた本作。主人公の設定を、「魔法少女アニメも観るオタク少女」としているところが憎いですね!
百々花はかつて悪の組織と戦う魔法少女チーム「リリックメード」の一員だったが、今はこの役を卒業して記憶を封印、普通の生活を送っていた。
『プロメテア』 アラン・ムーア(作)J・H・ウィリアムズIII(画)柳下毅一郎(訳)
『プロメテア』第1巻
アラン・ムーア(作)J・H・ウィリアムズIII(画)柳下毅一郎(訳)
小学館集英社プロダクション \3,200+税
(2014年5月28日発売)
魔法少女は日本だけのものじゃあらず!
アメリカン・コミック界の鬼才、アラン・ムーアが手がけた本作は、歴史上のあらゆる「物語」に姿を現す女神・プロメテアの力を得た主人公・ソフィーの冒険譚。
プリキュアオールスターズを彷彿とさせる、歴代プロメテア全員集合シーンもあるし、あらすじだけ聞くと正統派の魔法少女物語……? と思ってしまうが、そこはアラン・ムーア作品。作品にこれでもかと練りこまれた西洋魔術に関する圧倒的な情報量によって、本作は名実ともに、マンガ形式で執筆された「魔術書」そのものになっているのです……!!
魔法少女&魔女っ子マンガ特集、いかがだったでしょうか? パロディ的な設定の作品が多かったようですが、これも世間一般に「魔法少女」という概念が浸透した結果といえるかもしれません。 さて、『セーラームーン』の正統後継者とも呼べる人気アニメといえば、やはり『プリキュア』シリーズ。 次回は『美少女戦士セーラームーンCrystal』放送開始記念&「プリキュアコレクション」シリーズ完結記念として、「このマンガがすごい!WEB」で紹介したプリキュアコミカライズ作品を大特集予定です!『巴マミの平凡な日常』 Magica Quartet(案)あらたまい(画)
『巴マミの平凡な日常』第2巻
Magica Quartet(案)あらたまい(画) 芳文社 \657+税
(2014年8月11日発売)
契約によって魔法少女になってしまった少女たちの過酷な宿命を描いて、一種の社会現象を巻き起こし、劇場版も公開された人気アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の番外編作品。
本編で重要な役割を担っていた少女・巴マミが、なぜかアラサー派遣社員となって過ごす、非モテな日常を描く。アラサーになってしまった魔法少女による、アラサー女子あるあるを描いたコメディ。現時点で“戦う魔法少女”がひとりも登場していないのが、ちょっと困りものですが……。