『女帝の手記』里中満智子(講談社)【Amazon】
■作者のライフワークとなっている『天上の虹』完結が迫るタイミングで復刊か? 孝謙・称徳天皇の事情はスキャンダルとして扱われがちだが、「娘」の苦悩の物語ではないか、と感じさせる作品。(和智永 妙/ライターたまに編集)
『月影ベイベ』小玉ユキ(小学館)【Amazon】
■待ってました円・繭子・富樫の過去話。いままでは好きになれませんでしたが…心変わりしました。円おじさんに夢中です。(もみちゃん/インターネットカフェ コミック担当)
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『兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿』木々津克久(秋田書店)【Amazon】
■著者ならではの端正でひねった味わいは今作でも健在。たまりません。(後川永/オタク系よろずライター)
■探偵ミステリ×オカルトサスペンス。著者の『フランケンふらん』『ヘレンesp』と『名探偵マーニー』の中間のような作品で奇妙な味。(happysad/「マンガ一巻読破」管理人)
■期待の第1巻。『ゴーストママ捜査線』と同音異曲ながらテイストは本格ミステリにも似ている。幽霊になった兄貴はなぜ死んだのか? 次巻の展開が楽しみだ。(富士見大/編集・ライター)
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『ワイセツって何ですか? 「自称芸術家」と呼ばれた私』ろくでなし子(金曜日)【Amazon】
■「あの事件」についてのレポート。ユーモラスに描きつつも、警察、看守の対応がなかなか恐ろしい。はたして作者は、こんな目にあうような罪を犯しているのだろうか? 考えさせられる。(和智永 妙/ライターたまに編集)
『血界戦線』内藤泰弘(集英社)【Amazon】
■アニメ化で注目されている作品。10巻にて第1部完。楽しく、悲しく、カッコイイハチャメチャ内藤ワールドは健在(麻野昌三/わんだ~らんど なんば店店長)
■これにて第1部完結となっているが、レオナルド青年の成長物語としては見事なフィニッシュを迎えた。作者は、3.11の震災の直後、もっとも早い段階でその心境をコミックスの巻末にマンガで記した漫画家である。以降、非日常が日常と化した世界に一人ひとりが勇気を持って立ちむかう、という本作自体のテーマがより明確になっていったと思う。そして、そのようなテーマは、今巻において描かれるレオナルド青年の正しく魂をかけた奮闘に結実している。(森田真功/ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人)
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『あいこのまーちゃん』やまもとありさ(笠倉出版社)【Amazon】
■女性器擬人化&掲載問題で話題になった作品だが、ただのネタ作品でなくおどろいた。(オオタシンイチ/カメラマン)
■少女の思春期の性徴を生々しく描くのではなく、コミカルな擬人化で乗り切ることに成功し、「大人になりたくない」気持ちを男のぼくにも痛感させてくれた作品。ぜひ子どもに読んでほしい。(たまごまご/ライター)
『絶望男子と中国娘』理央(秋田書店)【Amazon】
■コミュ障の青年が中国娘と知りあって、人間性や喜怒哀楽を回復させていく過程が読んでいて心地よい。(早川博志/恭文堂コミッククラフト店)
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『長閑の庭』アキヤマ香(講談社)【Amazon】
■枯れセンの心潤す一作。2巻では脇役達の恋の思惑がより強くなってきており、一筋縄ではいかない恋の矢印の交差がいっそう甘く苦く、切ないものに。(いづき/ブログ「オトコでも読める少女マンガ」管理人)
『リオンさん、迷惑です。』浦山慎也(小学館)【Amazon】
■悪魔もの。165万歳といいつつ見た目は女子小学生なリオン。自分が悪魔だと言っているのに『よつばと』の様なはた迷惑なキャラのせいで信じてもらえないのがおもしろいです。(いけさん/ブログ「いけさんフロムエル」管理人)
『BOX!』佐伯(少年画報社)【Amazon】
■大学サークルの自由でエロい感じがちゃんと表現されていて好みですが、小デブのオタクっぽい風貌の宇梶がライブで山口百恵の「ひと夏の経験」をクールに熱唱するシーンは濱野ならずともシビれます。(紙屋高雪/ブログ「紙屋研究所」管理人)
『極黒のブリュンヒルデ』岡本倫(集英社)【Amazon】
■設定や読ませ方、物書きとして大いに参考になる。(辻真先/アニメ脚本家・ミステリ作家)
『カンナとでっち』餡蜜(講談社) 【Amazon】
■同居もののお約束をこれでもかとつめこんで送るラブコメ。トキメキあり、笑いありと、本当に楽しく読むことができる作品です。(いづき/ブログ「オトコでも読める少女マンガ」管理人)
『深夜のダメ恋図鑑』尾崎衣良(小学館)【Amazon】
■ダメンズに悩む3人の女子が夜な夜な語る、ダメ男の話がリアルですばらしい!(八尾美映子/三省堂書店神保町本店コミック担当)
『最強少女さゆり』福田やすひろ(秋田書店【Amazon】
■よい意味で古いタイプのドタバタ・コメディを描き通した点にあらがえない魅力があった。オチのきっちり定まった短編型のスタイルを徹底しながら、エピソードを重ねる毎に登場人物たちの悲喜こもごもと家族のイメージとが折り重なる。目新しさはないかもしれないが、他には替えられない懐かしさとあたたかさがたしかに存在している。(森田真功/ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人)