第7位(56ポイント)
『みわくのあくま』 もけお
『みわくのあくま』
もけお リブレ出版
アンニュイな黒髪美少女・世志子には、出会っただれもがとりこになってしまう。
というのも、彼女は幼い頃“魅魔”にとり憑かれてしまったせいで、望む望まないにかかわらず人類はおろか生物すべてを魅了してしまう体質なのだ!
だれもが惹かれる美少女なのにドジっ子、という世志子のギャップありすぎる実像!
“魅惑の悪魔”に、マンガさながらに魅了されるはず。
オススメボイス!
■いきとしいけるもの、すべてにモテまくる人生って、不幸かとも夢想する。ときめきとギャグの塩梅がほどよい(オオタシンイチ/フリーカメラマン)
第8位(48ポイント)
『町田くんの世界』 安藤ゆき
『町田くんの世界』
安藤ゆき 集英社
もの静かなメガネ男子の町田くんは、そんな外見とは裏腹に成績は中の下でなにかと不器用なアナログ人間。運動神経もぱっとしない町田くんがあるとき、ものもらいにかかってしまう。そこで見える景色はいつもと違っていて……。
2015年9月、2016年1月と、既巻も「このマンガがすごい!」ランキングで高位。3巻連続のランクインです!
これといった特技も武器も持ちあわせていない町田くんですが、だれにでも優しくてみんなに愛されています。
オススメボイス!
■『このマンガがすごい!2016』にもランクインしました『町田くんの世界』待望の第3巻。読むと心が温まります(平田/旭屋書店なんばCITY店 コミック担当)
第9位(28ポイント)
『地獄のガールフレンド』 鳥飼茜
『地獄のガールフレンド』
鳥飼茜 祥伝社
バツ1シングルマザーのデザイナー・島田加南(しまだ・かな)と、セカンドバージンのまじめOL・首藤悠里(すどう・ゆうり)、モテビッチのデザイナー・出口奈央(でぐち・なお)の3人は、それぞれの事情を抱え、一軒家をシェアして生活している。
離婚や破局を乗りこえて生きるアラサー、アラフォーのリアルな恋愛感覚が描かれる。
第2巻では整体師の石原先生と加南が急接近。母親であることをやめたいともらす加南。31歳バツイチシングルマザーにはキツすぎる世間の風当たり。
主に同年代の女性から大きな支持が集まった、オトナのデトックス同居物語です。
オススメボイス!
■基本的に本作は会話劇であるのだが、たまに展開させるドラマパートがまた巧い。ますます引き込まれる充実の第2巻(小田真琴/女子マンガ研究家)
第9位(28ポイント)
『ハンキー・ドリー』 渡辺カナ
『ハンキー・ドリー』
渡辺カナ 集英社
ひっこみ思案で人見知りな高校1年生・立花縁(たちばん・ゆかり)は、双子の兄弟、速水鷹(はやみ・おう)・隼(しゅん)と幼なじみ。
3人でずっといっしょにいたいと願っていたのに、別々なクラスになってしまって新学期早々不安な縁のとなりに、不思議な雰囲気の女の子・野間口歩(のまぐち・あゆむ)がやってきたことで、3人の関係が変わり始める……。
「ハンキー・ドリー」とは「ごきげん」や「うまくいった」という意味のスラング。
いきなり不安だらけの環境に置かれた縁にごきげんな未来は訪れるのか? みなさん応援してますよ!
オススメボイス!
■少女マンガの魅力のひとつは、ある種の文学がそうであるように、ミニマリズムとともにあるのだな、と実感させられる。少女が見ている世界は、とても狭い。同時にその狭さは、これから開かれていく可能性をも内包している。他愛もないことが大きい。小さな背伸びは、しかし、少女にとっての必死な跳躍にほかならない。ウブなヒロインと幼なじみたちの三角関係は、ラブコメのセオリーである。そうしたセオリーにおいて、少女の主観をたいへん瑞々しく映えさせることに成功しているのだ(森田真功/ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人)
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